Osaka Metro堺筋線

堺筋線(さかいすじせん)は、大阪府大阪市北区天神橋筋六丁目駅から同市西成区天下茶屋駅までを結ぶ大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の路線。正式名称は高速電気軌道第6号線と称し、『鉄道要覧』では6号線(堺筋線)と記載されている。駅番号を表す際に用いられる路線記号は「K[注釈 1]阪急電鉄千里線京都本線相互直通運転を行っている。

堺筋線
基本情報
日本
所在地 大阪府大阪市
種類 地下鉄
路線網 Osaka Metro
起点 天神橋筋六丁目駅
終点 天下茶屋駅
駅数 10駅
路線記号 K
路線番号 6号線
路線色       茶色(ビビッドブラウン)
開業 1969年12月6日
全通 1993年3月4日
所有者 大阪市高速電気軌道軌道経営者)
運営者 大阪市高速電気軌道
車両基地 東吹田検車場
使用車両 車両の節を参照
路線諸元
路線距離 8.5 km
営業キロ 8.1 km
軌間 1,435 mm標準軌
線路数 複線
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式 自動閉塞式
保安装置 WS-ATC
最高速度 70 km/h[1]
路線図

路線愛称の由来は堺筋の地下を走ることから。ラインカラーは相互直通運転を行っている阪急線に合わせた茶色(ビビッドブラウン )である(阪急マルーンではない)。

概要

一直線に伸びる商店街では日本一の長さを持つ天神橋筋商店街の一筋西を併走する天神橋筋と、沿線に金融街や薬・繊維などの問屋街および電気街が広がる堺筋の地下を走る。四つ橋線御堂筋線谷町線とともに大阪市中心部の南北の交通を担っており、なかでも御堂筋線と堺筋線は大阪市都心部の船場島之内を縦断する。また、相互直通している阪急千里線・京都本線と合わせて沿線の北摂三島)地域や京都府内と大阪市都心部やミナミ繁華街を結ぶ役割も持つ。現在、関西大手私鉄の車両が大阪市中心部を縦断する唯一の南北路線でもある。Osaka Metroの地下鉄路線としては、リニア方式の長堀鶴見緑地線今里筋線を除くと唯一、架空電車線方式を採用している。

他の地下路線との交差部分は、北浜駅の京阪本線京阪中之島線は別)や動物園前駅の御堂筋線を除き、堺筋線が上を通っている。堺筋線は、全ての駅が他の地下鉄路線および他の鉄道との乗り換え駅となっており(#駅一覧参照)[注釈 2]、これもOsaka Metroの路線では唯一である。ただし、他の地下鉄路線の中で四つ橋線・今里筋線との乗り換え駅はない[注釈 3]

1993年に開業した動物園前駅 - 天下茶屋駅間においては、用地確保のため南海天王寺支線天下茶屋駅 - 今池町駅間の廃線跡を利用しているが、この区間では複線トンネルとしては空間が不足していたため、単線による上下2層式トンネルとなっている。

路線データ

  • 路線距離(実キロ):8.5 km営業キロ(運賃計算キロ)では 8.1 km)
  • 軌間:1435 mm
  • 駅数:10駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線電化(直流 1500 V架空電車線方式
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 保安装置:WS-ATC
  • 最高速度:70 km/h[1]
  • 編成両数:8両(1993年 - )
  • ホーム最大編成両数:8両
  • 混雑率(天神橋筋六丁目・阪急線方面行き):107.2%(2012年度:日本橋駅→長堀橋駅間)[2]
  • 混雑率(天下茶屋方面行き):84.9%(2012年度:南森町駅→北浜駅間)[2]

運賃計算には、東梅田駅 - 南森町駅 - 動物園前駅間のキロ数が、御堂筋線梅田駅 - 動物園前駅間と同じになるよう調整された営業キロに対応する区数を用いる。

運行形態

JR天満駅の扇町・天神橋筋六丁目両駅への方向を案内する掲示。堺筋線単独駅の扇町駅にも直通先の「阪急」の表記が見られる(2018年7月撮影)

定期列車

天神橋筋六丁目駅 - 天下茶屋駅間の堺筋線内折り返し列車が運転されているほか、天神橋筋六丁目駅からは阪急京都本線高槻市駅(一部の普通と後述の堺筋準急は京都河原町駅)または阪急千里線北千里駅まで相互直通運転を行っている。堺筋線内の途中駅発着列車はない。朝・夜には千里線淡路駅・京都本線正雀駅茨木市駅発着、朝・夕方に相川発、平日の朝(2019年1月19日以降[3])・夕方と土曜・休日の朝・夜には京都河原町行きの普通列車が運転されている。北千里駅発着列車は大阪梅田駅発着の京都本線普通と、京都本線直通列車は大阪梅田駅発着の千里線直通列車とそれぞれ淡路駅で接続することが考慮されている。

普通のほか、阪急線内で通過運転を行う優等列車として準急(堺筋準急)が設定されている。全列車が天下茶屋駅 - 京都河原町駅間で、平日朝(天下茶屋行きのみ7本)・夕方(京都河原町行きのみ7本)と土曜・休日昼間に運転されている。堺筋線内では各駅に停車し、阪急線内では準急と同じ停車駅で運転されるが、かつては天下茶屋行きは天神橋筋六丁目駅到着時に表示幕を準急から普通に変更していた。現在は表示幕を変更せず、そのまま堺筋線に直通する。ホームの自動放送による発車案内では堺筋準急天下茶屋行きも準急天下茶屋行きとして案内している。ただし、ホームの駅員の肉声による放送と車内自動放送では単に天下茶屋行きとして案内する。

堺筋準急と京都河原町駅発着の普通は原則としてすべて阪急の車両で運転される。京都河原町駅発着以外の普通は堺筋線内折り返し列車も含め、阪急・Osaka Metro双方の車両が使用される(車両使用料の関係上、堺筋線内折り返し列車にも阪急の車両が使用される)。全列車8両編成で運転される。

2019年1月19日のダイヤ改正時点での運転間隔は概ね以下の通り。

平日
  • 早朝:10分間隔
  • 朝ラッシュ:3分間隔
  • 昼間:5分間隔
    • 天神橋筋六丁目駅発着:10分間隔
    • 高槻市駅発着:20分間隔
    • 北千里駅発着:20分間隔
  • 夕ラッシュ:3 - 4分間隔
  • 夜間:5 - 8分間隔
  • 深夜:10分間隔
土曜・休日
  • 早朝:10分間隔
  • 朝ラッシュ:5 - 7分間隔
  • 昼間:6分40秒間隔
    • 堺筋準急京都河原町駅発着:20分間隔
    • 高槻市駅発着:20分間隔
    • 北千里駅発着:20分間隔
  • 夕ラッシュ:5分間隔
  • 夜間:5 - 8分間隔
  • 深夜:10分間隔

2007年3月17日に行われたダイヤ改正で、従来運行されていた堺筋急行と堺筋快速急行は、ともに阪急線内の停車駅が増えた堺筋準急に変更となり、同時に平日夕方の天下茶屋発の運転区間は河原町(現在の京都河原町)行きから茨木市行きに短縮された(天下茶屋行きは従来通り河原町発と高槻市発)。平日夕方の天下茶屋発堺筋準急の運転区間は、2010年3月14日の阪急京都線ダイヤ改正で茨木市駅までから高槻市駅までに延長され[4]、2013年12月21日の阪急京都線ダイヤ改正で河原町駅までに延長された[5]

また、土曜・休日の天下茶屋駅 - 京都河原町駅間直通の堺筋準急は2011年5月14日からの土曜・休日ダイヤで設定された[6](堺筋線内折り返しと阪急京都本線準急を統合した形で設定)。この関係で土曜・休日ダイヤ昼間時の運転間隔が5分から6分40秒になり本数が削減され、この時間帯での堺筋線内折り返し列車がなくなっている。

なお、2006年の今里筋線開業に伴い更新された車内掲示用路線図では、高槻市駅 - 河原町駅間が直通運転区間より省かれていたが、2011年5月以降は土曜・休日に河原町駅発着が設定されたことから、一部の駅や車両には「準急停車駅」を付け足したうえで直通運転区間に再び含めている。

臨時列車

1970年の日本万国博覧会開催期間中は会場アクセスとなる千里線直通の臨時列車が運行されていた。「阪急千里線#臨時列車」を参照。

2009年と2011年から2018年までの春・秋の行楽シーズンには天下茶屋駅 - 阪急嵐山線嵐山駅間に臨時直通列車が運転されていた。「阪急嵐山線#臨時列車」を参照。

車両

堺筋線に乗り入れる阪急車両(7300系

相互直通運転を行っているため、Osaka Metroと阪急電鉄の車両で運行されている。

Osaka Metroの車両の阪急線乗り入れ区間は千里線全線と京都本線淡路駅 - 高槻市駅間で、大阪梅田駅 - 淡路駅間と高槻市駅 - 京都河原町駅間へは原則として乗り入れない。ただし、過去には高槻市駅以遠にも乗り入れた実績があり、市営時代に60系が堺筋線開業30周年のイベント列車として桂駅まで乗り入れた例や、66系が導入時に阪急線地下線路試運転で河原町駅(現在の京都河原町駅)まで乗り入れた例、2009年に阪急との相互直通運転開始40周年のイベント列車[7][8]および2011年の臨時列車で特別に6両編成に減車して阪急嵐山線嵐山駅まで運転された例(「阪急嵐山線#臨時列車」参照)、2019年に相互直通運転開始50周年のイベント列車として66系リニューアル車両が桂駅まで運転された例がある[9]

一方、阪急車の堺筋線乗り入れ運用は3300系以降の京都線仕様車のうちロングシートの8両編成が専ら使用されており、8300系と1300系は全車乗り入れ対応となっている(7両編成は乗り入れない[注釈 4])。なお9300系は車両規格上は乗り入れ可能であるが、特急運用が主体のセミクロスシート車であることや、堺筋線対応の機器が全編成には搭載されていないことから、現時点での乗り入れ運用はない。2300系は相互直通車両用の車両規格の制定前に製造されたため、2015年の運行終了まで乗り入れ実績はなかった。

また、早朝・深夜時間帯の阪急千里線列車で堺筋線に乗り入れず天神橋筋六丁目駅で折り返す列車が数本設定されているが、これらの折り返しは同駅折り返しの堺筋線内列車が同駅阪急柴島方の引上線で折り返すのとは異なり、堺筋線扇町方の渡り線を使用して本線上で折り返す関係上、同作業の際にOsaka Metroの乗務員がハンドル操作を担当するため、乗り入れ対応車以外の車両が充当されることはない。

堺筋線はOsaka Metroの中で長堀鶴見緑地線、今里筋線と共に1車両片側3ドアである。それ以外のOsaka Metro各路線はいずれも1車両片側4ドア[注釈 5]である。堺筋線が3ドアなのは、阪急電鉄と相互乗り入れするにあたって、阪急側の車両が3ドアであることに合わせたためである。但し、両端のドアに関しては阪急車両とはドアの位置が異なっている(ドア同士の間隔はOsaka Metro車両の方が広い)。

2020年7月に御堂筋線の10系電機子チョッパ制御の車両がすべて廃車されたため、同年9月時点において、Osaka MetroでVVVF制御車ではない車両(抵抗制御の阪急3300系、5300系、界磁チョッパ制御の阪急7300系の一部)が運用されている唯一の路線となっている。また、日本の地下鉄路線で抵抗制御車が乗り入れている最後の路線でもある。

自社車両

系列画像使用期間
66系 1990年 -
更新車
2013年 -

乗り入れ車両

当線に乗り入れる阪急電鉄の車両。

系列画像使用期間
3300系 1969年 -
5300系 1979年 -
7300系 1989年 -
8300系 1989年 -
1300系 2014年 -

阪急の車両も堺筋線内は66系と同様に車内自動放送が使用されるが、8300系のうち8300F・8301Fは自動放送装置を搭載できない構造となっているため、現在も堺筋線内ではOsaka Metroの車掌による肉声放送となっている。また、堺筋直通特急で運用される場合でもOsaka Metroの車両・阪急の車両共に、車内自動放送は行われない。

3300系8両編成はすべてがリニューアル車となり、非更新車8両編成は、堺筋線に乗り入れない7両編成に短縮もしくは組み換えまたは8両編成ごと廃車された。

過去の自局車両

系列画像使用期間
60系 1969年 - 2003年

車両基地

堺筋線の車両基地は自社線内になく、乗り入れ先の阪急京都本線正雀駅 - 相川駅間の吹田市南正雀に、東吹田検車場が設置されている。

堺筋線における携帯電話の扱い

Osaka Metroの前身の大阪市交通局では携帯電話のマナーを、優先座席付近では電源を切り、それ以外ではマナーモードに設定して通話を控えるよう呼び掛けていたが、この路線では他の路線と異なり阪急のルールに合わせていた。2007年10月まで、阪急電鉄では「全座席が優先座席」として座席譲りを呼び掛け、携帯電話の使用については一番前と一番後ろの車両を「携帯電話電源OFF車両」と称し、電源を切るように呼び掛けていた。この間も自局車両である66系電車のみ独自で優先座席の設置を継続したが、他の路線とは異なり「携帯電話電源OFF車両」以外では優先座席付近でも携帯電話の電源を切る必要がなかった。

しかし、阪急電鉄が2007年10月29日から「全座席が優先座席」制度を廃止。他社線と同じく各車両に1か所ずつ優先座席を設置する形に戻した。それに合わせて、天下茶屋方先頭車の「携帯電話電源OFF車両」は廃止となったが、北千里高槻市方先頭車(天下茶屋行きの場合は一番後ろの車両)は「携帯電話電源OFF車両」が継続され、該当車両以外では優先座席付近でも携帯電話の電源を切る必要がないということになっている。結果的に阪急車における取り扱いが自社の66系のそれに近いものとなった。

なお2014年6月25日に阪急が2014年7月15日に「携帯電話電源OFF車両」の設定を廃止することを発表した[10][11]。また同日、大阪市交通局は同年7月1日から優先座席付近での携帯電話使用マナーを「混雑時には電源をお切りください」に変更することを発表した[12]

利用状況

路線距離はOsaka Metro(大阪市営地下鉄)の8路線の中で一番短いが、1日平均利用者数は3番目に多い約31万人である(2013年度)[13]

動物園前駅 - 天下茶屋駅間の延伸工事は、1984年に部分廃止された南海天王寺支線今池町駅 - 天下茶屋駅間の鉄道用地を利用したが、複線トンネルを掘るスペースがなく、2層構造となったことで686億円(キロ当たり404億円)と高額な建設費になった。それに伴う償却負担が大きいことが原因となり、開業以降経常損益は赤字が続いていた。しかし営業成績は徐々に好転し、赤字額は平成19年度で5億8500万円にまで縮小し、平成20年度で約1億8000万円の黒字となった[14]

年度 収支状況[15] 一日平均
輸送人員:人
特記事項
経常収支:百万円営業収支:百万円
収益費用収支差引収益費用収支差引営業係数
2002年(平成14年) 315,000
2005年(平成17年) 304,122
2006年(平成18年) 11,26814,194△ 2,926
2007年(平成19年) 13,17413,759△ 585 12,36310,9081,45588.2 311,166
2008年(平成20年) 13,29413,114180 12,41510,4991,91684.6 313,121
2009年(平成21年) 13,42912,625804 12,33910,1532,18682.3 314,684
2010年(平成22年) 13,29312,351942 12,1969,7862,41080.2 310,924
2011年(平成23年) 12,46712,904△ 437 11,80010,7421,05891.0 304,252
2012年(平成24年) 12,09611,417679 11,8709,7902,08082.5 305,081
2013年(平成25年) 12,25111,1571,094 12,0659,7802,28581.1 308,855
2014年(平成26年) 12,62110,9601,661 11,9859,7282,25781.2 313,289
2015年(平成27年) 12,96210,8362,126 12,2939,7082,58579.0 323,000
2016年(平成28年) 13,24010,8232,417 12,6399,7832,85677.4 331,000
2017年(平成29年) 13,57010,3103,260 12,8989,4213,47773.0 342,000

歴史

新京阪鉄道および京阪電気鉄道は、1925年の新京阪線天神橋駅(天神橋筋六丁目) - 淡路駅間の開業後、新京阪線を天神橋駅からさらに梅田駅方面へ延長することを目指していたが実現しなかった(「京阪梅田線」を参照)。1943年に阪神急行電鉄と京阪電気鉄道が合併したことで新京阪線は京阪神急行電鉄(阪急)の路線となり、1949年に京阪電気鉄道が分離した際に新京阪線は阪急に残って京都本線と改称、1959年に天神橋駅 - 淡路駅間は千里山線(現在の千里線)の一部となった。

1958年3月28日に出された都市交通審議会答申第3号では、郊外私鉄の大阪市中心部乗り入れが認められた[16]。この答申では阪急千里山線の国鉄城東線(現在の大阪環状線天満駅までの延長のほか、事業主体を特定していないものの、交通需要の変化等に対応して慎重な考慮を加える必要のある「その他の路線」の一つとして、「国鉄天満駅附近より堺筋を経て動物園附近に至るもの」が掲げられていた[16]。翌1959年、阪急は千里山線を国鉄天満駅まで延長する免許を取得したが、大阪市営地下鉄第6号線(堺筋線)の計画進捗に伴い1966年に失効した[17]

1962年、都市交通審議会の大阪部会から「大阪市高速鉄道第1号線の輸送限界に対処する方策について」という中間決定事項が出され、輸送需要の増大で、最混雑区間のピーク混雑度が300%に達するようになった1号線(御堂筋線)の混雑緩和策として[16]、1号線に平行して3号線(四つ橋線)の梅田付近への延長と、天神橋 - 天下茶屋間の新線建設を緊急に行うよう提言され[18]、大阪市でもこれらの路線を盛り込んだ計画が決定された[19]

1962年に大阪市営地下鉄第6号線が天神橋筋六丁目 - 天下茶屋間で計画された当初、南海電鉄と乗り入れるか、阪急と乗り入れるかが協議されたが、吹田市で万国博覧会が開催されることが決まったため、阪急と直通することになった。両社の軌間(阪急は 1435 mm、南海は 1067 mm。また当時は架線電圧も阪急は 1500 V、南海は1973年まで 600 V と異なっていた)が異なることから、阪急千里線を狭軌に改軌するか[20]三線軌条ないしは四線軌条を採用して、両者の電車を直通させる案も出たが、コスト面や車両規格の相違、工事期間中に対象区間を運休させる必要が生じることなどから採用されなかった。なお、南海電鉄とは南海新今宮駅に近い動物園前駅で徒歩連絡しているほか、1993年からは天下茶屋駅で連絡している(1996年から同駅に南海本線および南海高野線の一部の優等列車が、2003年からは全列車が停車)。

年表

  • 1969年昭和44年)12月6日:天神橋筋六丁目駅 - 動物園前駅間 (7.0 km) が開業。ATC・列車集中制御装置 (CTC) を採用。60系・阪急3300系電車による5両編成運転。阪急千里線・京都本線と相互直通運転開始。
  • 1975年(昭和50年)5月8日:ラインカラー導入開始。
  • 1979年(昭和54年)
    • 3月4日:6両編成での運転を開始。
    • 3月5日:動物園前駅 - 阪急京都本線 河原町駅(現在の京都河原町駅)間で平日朝夕に堺筋急行を運転開始(堺筋線初の8両編成運用)。同列車で阪急5300系電車乗り入れ開始。
  • 1989年平成元年):阪急7300系、8300系電車が乗り入れ開始。
  • 1990年(平成2年)8月1日:66系電車運用開始。
  • 1992年(平成4年)8月1日:車内放送を自動化(阪急車含む)
  • 1993年(平成5年)
  • 2001年(平成13年)3月24日:夕方の堺筋急行を堺筋快速急行に変更。
  • 2003年(平成15年):60系運用終了。
  • 2007年(平成19年)3月17日:堺筋急行・堺筋快速急行に代わり、堺筋準急を運転開始。
  • 2009年(平成21年)5月16日17日:嵐山駅までの臨時列車が初めて運転される。なお嵐山線のホーム長の関係で列車は阪急8300系の6両編成で運転された[22]
  • 2011年(平成23年)
    • 3月26日:運転指令機能を輸送指令所に移転。それに伴って自動接近放送を中央線と同様のタイプの様式に更新。英語放送も同時に追加される。
    • 5月14日:土曜・休日にも天下茶屋駅 - 河原町駅間直通列車を運転開始。
  • 2013年(平成25年)12月21日:ダイヤ改正により、朝ラッシュ時の運転間隔を2分45秒 - 3分間隔から3分間隔に均一化し、朝のラッシュ時間帯を13 - 14分間拡大。天下茶屋発正雀行きの終電を約42分繰り下げて、天下茶屋0:18発とする。北千里発天下茶屋行きの終電を約31分繰り下げて、天神橋筋六丁目0:06発とする。
  • 2014年(平成26年)7月9日:阪急1300系電車が乗り入れ開始。
  • 2018年(平成30年)4月1日:大阪市営地下鉄の民営化により、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の路線となる。
  • 2020年(令和2年)2月29日:堺筋本町駅に可動式ホーム柵設置[23]

※上記のキロ数は実キロ

未完の構想・答申・計画路線

区間は構想・答申・計画が出された時点において未完のものを示す。

都市交通審議会答申3号(1958年3月28日)
  • 区間:天神橋筋六丁目 - 天満
    • 建設主体:京阪神急行電鉄
    • 答申内容:慎重な考慮を加える必要がある路線。
  • 区間:天満駅 - 堺筋 - 動物園前
都市交通審議会答申7号(1963年3月29日)
  • 区間:天神橋筋六丁目 - 扇町 - (堀川経由) - 北浜 - 天下茶屋
    • 答申内容:最も緊急に、1968年度までに整備すべき路線。
  • 区間:北浜 - 梅田
    • 答申内容:技術的問題その他に付きさらに検討の上で決定すべき路線。
都市交通審議会答申13号(1971年12月8日)
  • 区間:天下茶屋 - 杉本町 - 中百舌鳥
    • 答申内容:1985年を目標に新設すべき路線。
    • この計画は堺市側の要望や、御堂筋線の輸送力増強に伴い新車両基地(中百舌鳥検車場)の建設を必要としていたこともあり、御堂筋線の中百舌鳥延伸に代替される形で消滅した。
鉄道網整備調査委員会(大阪府・大阪市の合同構想 1982年2月)
  • 区間:天下茶屋 - 杉本町
    • キロ程:6 km

駅一覧

全駅大阪府大阪市に所在。準急は堺筋線内の各駅に停車、阪急線内の停車駅は「阪急千里線」・「阪急京都本線」を参照。

駅番号 駅名 駅間
営業
キロ
累計
営業
キロ
累計
実キロ
接続路線 所在地
阪急線直通運転区間

○普通…千里線北千里駅・千里線経由京都本線高槻市駅まで。一部は京都河原町駅まで。
○準急…京都河原町駅まで

K11 天神橋筋六丁目駅 - 0.0 0.0 阪急電鉄 千里線〈直通運転:上記参照〉
大阪市高速電気軌道 谷町線 (T18)
北区
K12 扇町駅 0.7 0.7 0.7 西日本旅客鉄道O 大阪環状線天満駅 (JR-O10)
K13 南森町駅 0.6 1.3 1.3 大阪市高速電気軌道: 谷町線 (T21)
西日本旅客鉄道:H JR東西線大阪天満宮駅 (JR-H43)
K14 北浜駅 0.8 2.1 2.3 京阪電気鉄道 京阪本線 (KH02)、 中之島線なにわ橋駅 (KH51) 中央区
K15 堺筋本町駅
船場
0.9 3.0 3.2 大阪市高速電気軌道: 中央線 (C17)
K16 長堀橋駅 1.0 4.0 4.1 大阪市高速電気軌道: 長堀鶴見緑地線 (N16)
K17 日本橋駅 0.9 4.9 4.9 大阪市高速電気軌道: 千日前線 (S17)
近畿日本鉄道A 難波線奈良線)…近鉄日本橋駅 (A02)
K18 恵美須町駅
(日本橋筋)
1.0 5.9 6.1 阪堺電気軌道 阪堺線 (HN51) 浪速区
K19 動物園前駅
新世界
0.7 6.6 7.0 大阪市高速電気軌道: 御堂筋線 (M22)
西日本旅客鉄道:O 大阪環状線 (JR-O19)・関西本線Q 大和路線 (JR-Q19))…新今宮駅
南海電気鉄道 南海本線 高野線[* 1]…新今宮駅 (NK03)
阪堺電気軌道: 阪堺線…新今宮駅前停留場 (HN52)
西成区
K20 天下茶屋駅 1.5 8.1 8.5 南海電気鉄道: 南海本線・ 高野線[* 1](NK05)
  1. その駅へ乗り入れている運転系統としての「高野線」。

輸送実績

堺筋線利用分

調査年月日 乗車人員(人) 降車人員(人)
定期利用 定期外利用 合計 定期利用 定期外利用 合計
1998年11月10日 139,937135,103275,040140,555129,222269,777
2007年11月13日 75,72093,273168,99373,41495,200168,614

相互直通運転区間利用分

以下は、地下鉄堺筋線との相互直通運転区間である阪急千里線の天神橋筋六丁目駅 - 淡路駅 - 北千里駅間、ならびに阪急京都本線の淡路駅 - 京都河原町駅間を利用した輸送人員である。

調査年月日 乗車人員(人) 降車人員(人)
定期利用 定期外利用 合計 定期利用 定期外利用 合計
1998年11月10日 40,77722,79663,57339,40124,19863,599
2007年11月13日 35,30627,70163,00731,35532,49063,845

駅別乗車人員

その他

  • 天神橋筋六丁目行きの車両方向幕は、Osaka Metroの車両では「天神橋筋六」、阪急の車両では「神橋筋丁目」と、表現が異なっている。方向幕下部のローマ字表記もOsaka Metroの車両では「Tenjimbashisuji 6-chome」、阪急の車両では「Tenjimbashisuji-rokuchome」と異なる。ただし2018年よりOsaka Metroの車両の方向幕交換が開始され、交換されたOsaka Metroの車両は阪急の車両と同様の表記となったが、ローマ字表記は交換後も「Tenjimbashisuji 6-chome」となっている。
  • Osaka Metro全線では、駅進入時と駅発車時に警笛吹鳴を行うが、堺筋線では駅進入時は空気笛、駅発車時は電気笛と両警笛を使い分けて吹鳴する(阪急7300・8300系・1300系充当列車では駅進入時に電気笛を使用する運転士もいる、阪急乗務員の天神橋筋六丁目駅進入時は警笛吹鳴を行わない)。66系導入当初は他の路線に合わせる形で駅進入時も電気笛を使用していた(現在は阪急の車両に合わせる形で運用されている。66系の電気笛のスイッチは運転台に取り付けられており、マスター・コントローラーから片手を離さないと押せない構造でデッドマン装置を誤作動させるおそれがあるため)。
  • 天下茶屋駅では南海電気鉄道と接続してはいるものの、2012年4月1日から発売を開始した同社との共同企画乗車券「関空ちかトクきっぷ」は、天下茶屋駅での乗り換えでは利用できない(難波駅以外では乗り換えができない)[24]

脚注

注釈

  1. saKaisuji。Sが千日前線 (Sennichimae) で使われたため。Osaka Metroにおいて、他の路線との重複を避けるため、路線記号がローマ字表記の頭文字になっていないのは、長堀鶴見緑地線 (Nagahori Tsurumi-ryokuchi) と重複する南港ポートタウン線 (nanko Port town) も同様である。
  2. 他社での乗り換え案内については京阪・近鉄は阪急線方面への乗り換え案内はなく、単に「地下鉄堺筋線はお乗り換えです。」と案内されるが、南海に限り「地下鉄堺筋線・阪急 京都・北千里方面はお乗り換え下さい。」と直通先も含めて案内されている。
  3. 天下茶屋駅と四つ橋線岸里駅は近接しているが乗り継ぎ(運賃通算)できない。
  4. 7両編成車も「天下茶屋」「天神橋筋六丁目」の行先表示は収録されているが堺筋線用の自動放送装置は設置されていない。
  5. 1960年代後半から1990年代前半までは堺筋線・長堀鶴見緑地線を除き片側3ドア車両(50系など)と片側4ドア車両(30系など)が混用されていた。その先鞭は御堂筋線において1970年の万博観客輸送に対応すべく実施した、「従来型(片側3ドア)車両の30系への置き換え」である。

出典

  1. 『日本縦断! 地下鉄の謎』 - 小佐野カゲトシ
  2. 平成24年度 地下鉄・ニュートラム 交通調査の結果について (PDF) - p.11、大阪市交通局、2014年4月5日閲覧。
  3. “堺筋線のダイヤ改正を行います” (日本語) (プレスリリース), Osaka Metro, (2018年12月7日), https://subway.osakametro.co.jp/news/news/20181207_r6_dia_kaisei.php 2018年12月7日閲覧。
  4. 京都線のダイヤ改正について (PDF) - 阪急電鉄プレスリリース、2009年12月9日
  5. 西山天王山駅の開業にあわせて京都線のダイヤ改正を実施します (PDF) - 阪急電鉄プレスリリース、2013年9月20日
  6. 天下茶屋-河原町間に直通電車 5月から土日祝日に - 朝日新聞、2011年2月22日
  7. 平成21年12月6日(日)、市営地下鉄堺筋線-阪急京都線相互直通運転開始40周年を迎えます 〜臨時直通列車の運行等記念事業を実施します〜 - 大阪市交通局プレスリリース 2009年10月22日
  8. 大阪市交66系,臨時直通列車で嵐山へ - 交友社 鉄道ファン railf.jp、2009年12月7日
  9. 堺筋線・阪急京都線の相互直通開始50周年記念列車運転 - 交友社 鉄道ファン railf.jp、2019年12月7日
  10. 列車内における携帯電話の取り扱いを変更します (PDF) - 阪急電鉄プレスリリース、2014年6月25日
  11. 優先座席付近での携帯電話使用マナーを「混雑時には電源をお切りください」に変更します (PDF) - 関西鉄道協会共同プレスリリース、2014年6月25日
  12. 優先座席付近での携帯電話使用マナーを「混雑時には電源をお切りください」に変更します - 大阪市交通局プレスリリース、2014年6月25日
  13. 大阪市交通局 高速鉄道・中量軌道 路線別収支状況 (PDF)
  14. Osaka Metro(大阪市交通局):地下鉄 路線別収支”. 2011年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月4日閲覧。
  15. 地下鉄 路線別収支 - 大阪市交通局
  16. 大阪市交通局『大阪市交通局百年史(資料編)』2005年、p.130
  17. 森口誠之『鉄道未成線を歩く〈私鉄編〉』JTB、2001年、p.179
  18. 大阪市交通局『大阪市交通局百年史(資料編)』2005年、pp.140-141
  19. 和久田康雄『日本の地下鉄』岩波新書、1987年、pp.112-113
  20. 鉄道ピクトリアル増刊2008年8月号南海電気鉄道参照
  21. “大阪市営地下鉄 動物園前-天下茶屋間 3月4日開業 南海電鉄と接続”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1993年2月17日)
  22. 【阪急+大阪市】阪急電鉄嵐山線と大阪市営地下鉄堺筋線との初の直通運転 - レイルマガジン RM News
  23. 堺筋線堺筋本町駅で可動式ホーム柵の運用を開始しました - 大阪高速電気軌道 2020年2月29日
  24. 「関空ちかトクきっぷ」を発売します - 大阪市交通局プレスリリース 2012年3月21日

関連項目

外部リンク

This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.