A特性

A特性とは、騒音計による測定に使われる、人間聴覚を考慮した周波数重み付け特性である。JIS C 1502-1990「普通騒音計」に定められている.

人間の聴覚は、約1000 Hz以下で徐々に感度が下がり、一般的に20 Hzを下回ると聞こえなくなる。同様に高周波音についても、徐々に感度が下がり、一般的に20000 Hzを上回る(超音波)と聞こえなくなる。

マイクロフォンでは、この人間(広く言えば動物)の感覚に相当する概念がないため、人間に聞こえない低周波から、高周波まで計測することができる。しかしながら、あくまで人間が聞こえなければ音(騒音)として成立しない分野の場合にはA特性を用いて評価することが求められる。

なんら補正を行わずに実測した音圧レベルに対しA特性による補正を施した測定値を、A特性音圧レベルといい、記号LA で表す[1]

  • 10 Hzの騒音を出すパソコンでは、この騒音が人間に聞こえないので、なんら対策をしなくても市場品質があると考えられる。一方50 kHzの騒音を出すパソコンも、この騒音が人間に聞こえないので、なんら対策をしなくても市場品質があると考えられる。
  • マイクロフォンで計測すると、50 Hzと1000 Hzの2種類の同じ大きさの騒音を同時に発生しているパソコンがある。このとき、A特性を当てはめると、人間の耳には1000 Hzの音よりも50 Hzの音のほうが30.2デシベル小さく聞こえるはずである。よって50 Hzの騒音よりも、1000 Hzの騒音を対策した方が、商品価値を上げることができる。

参考文献

  1. 大野進一; 山崎徹 『機械音響工学』 森北出版、2010年、31頁。ISBN 978-4-627-66751-8。
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