8ピン角型デジタル端子

8ピン角型デジタル端子は、映像・音声信号の伝送などで使用される端子の名称。ヒロセ電機のコネクタ型番はP-1308(2013年6月28日製造中止[1])。

パソコンのデジタル映像信号を伝送するコネクタとして、1980年台には広く使用された。また、業務用AV機器では、コンポジット映像信号とモノラル音声信号の入出力に使われた。本項では前者について解説する。

概要

デジタル映像信号は、赤・緑・青 (RGB) の三原色のON・OFFのみで構成されるため(1ビットデジタル)、再現できる色は黒、青、赤、マゼンタ(紫)、緑、シアン(水色)、黄、白の8色である。これに輝度信号を加えたRGBI[2]では16色となるが、出力機器・モニタの組み合わせによっては輝度違いの黒色が同一視されて15色となる。

本端子で伝送される信号はTTLレベルである。そのため富士通など一部のメーカーは、本端子を用いた接続方式自体をTTLと呼んでいた。

端子配列

1 234
5678
1 I 5 GND
2 R 6 -
3 G 7 HSync
4 B 8 VSync

ピン6や、RGBIではない機種のピン1は、独自の信号(複合同期信号など)を出力していることがある。

接続できる機器

2013年6月にコネクタそのものが廃番になり、2019年5月現在は本コネクタを持つケーブルは市販されていない。代替手段に乏しい本コネクタの採用されたディスプレイを使用すること自体が現実的ではないため、アナログRGBへの変換回路を内蔵したケーブルを購入することが望ましい[11]

脚注

  1. “コネクタ販売中止のお知らせとご諒承願いの件” (PDF) (プレスリリース), ヒロセ電機, http://www.hirose.co.jp/catalogj_hp/koubun/j43012032.pdf209.58 KiB
  2. 当時日本ではIBM PCやその互換機は普及していなかったため一般的でなかったが、CGA用のRGBモニタもRGBI接続であった(本項の端子ではなくDE-9ピン)。暗い黄色の代わりに茶色が出るような回路になっているモニタもIBM純正を含め多かった。
  3. 初代PC-6001を除く。初代機の映像出力はRF接続コンポジットビデオ接続で、デジタルRGB接続はできなかった。
  4. PC-6001mkIIで15色表示に対応したが、RGBIではなくI相当の信号でカラーパレットを切り替える方式であるため、専用ディスプレイ以外を接続すると本来の色とは異なる表示になる。対応ディスプレイはPC-60M43、PC-KD201、PC-TV151など。
  5. MA2、FE2、MC、VA2、VA3、PC-98Do、PC-98Do+を除く。これらの機種はデジタルRGB出力を廃止している。
  6. PC-9801RA/RS/RX付近までのモデル(詳細不明)。これら以降の機種はデジタルRGB出力を廃止している。
  7. 初代AVのみ。モデル20以降はデジタルRGB出力を廃止している(詳細)。
  8. MZ-700、800、1500、2200、2500。MZ-2500はアナログRGB出力とコネクタを共用し、機械式スイッチで切り替える。また、モニタ一体型のMZ-2000もコネクタを搭載しており、グラフィックVRAMを増設することで外付カラーディスプレイ出力として使用可能になる。
  9. X1turboZIIIを除く。同機種はデジタルRGB出力を廃止している。
  10. SHARP CZ-800C 取扱説明書 p.6。
  11. DIN8ピン(デジタルRGB8)→RGB15ピン(アナログRGB)ケーブル | クラシックPC研究会

関連項目

外部リンク

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