龍虎山

龍虎山(りゅうこざん、中国語: 龙虎山/龍虎山、拼音: Lónghŭ Shān)は、中華人民共和国江西省鷹潭市貴渓市にある山。最高峰は 247.4 m である。

龍虎山
龍虎山
最高地点
標高247.4 m (812 ft)
座標北緯28度6分49秒 東経116度57分30秒
地形
所在地中国江西省
プロジェクト 山

2001年には中国国家地質公園に認定され、2010年には貴州省赤水福建省泰寧湖南省の崀山、広東省丹霞山、江西省の龍虎山、浙江省の江郎山とともにユネスコ世界自然遺産に登録された。

概要

龍虎山には多くの文化遺産が存在し、二千年前に古越族によって山に作られた仙水岩崖墓群中国語版)は全国重点文物保護単位に認定された。もとの名は雲錦山であったが伝説によると後漢半ば頃に五斗米道(後の正一教)を創始した張道陵がこの地で九天神丹を造った際にが現れたことに因み山名が龍虎山とされた[1]

張道陵の曾孫で第四代天師の張盛三国時代または西晋の時期に移住し子孫が代々住み続けたことでこの山の名は知られるようになる[2]

龍虎山と道教

正一教(天師道)の本拠地。道教における吉祥地である洞天福地の七十二福地の一つで第32・龍虎山・信州貴渓県・仙人の張巨君として名が挙げられている[2]

張道陵の直系の子孫の住むところを天師府といい神をまつる場所を上清宮という。これらは近くを流れる瀘渓河上流に唐宋の頃より建築が重ねられた[2]

上清宮は第四代天師の張盛が建てた伝籙壇会昌元年(841年)に名を真仙観と改めたものと伝えられる[2]

更に北宋大中祥符8年(1015年)第24代天師の張正随の時王欽若の奏により授籙院を建立しそれと同時に真仙観を上清観と改名[2]

北宋の崇寧4年(1105年)に現在の場所に移築され、政和3年(1113年)に上清正一宮大徳8年(1304年)には大上清正一万寿観と改めそして康熙26年(1687年)になって現在の名前となった。主要な宮観建造物は他に天師府正一観など49を数え、各宮観は各々広大な荘園を有して龍虎山の経済的基盤を成していた。清代では東西36の道院に紫微・霊陽・虚靖三派の道士が分かれて所属していた[2]

第38代天師の張与材はこの山で「三山符籙」(上清籙霊宝籙正一籙)の発行を司り道士の任命や符を発行することを掌握する権限をもった[2]

籙を受けた道士は儀礼を主宰する資格があると認められたことになる。籙には授与の年月日、受籙者の住所、受籙した宮観名、神々への誓詞、神々と官吏の名前、符図や神仙の図像などが書かれる[2]

このようにして龍虎山は道教信仰の一大中心地となり民国38年(1949年)に第63代天師の張恩溥台湾へ亡命するまでは聖地として絶対的な権威を有していた [2]

脚注

  1. 田中文雄 『シリーズ道教の世界1 仙境往来 神界と聖地』(初版版) 春秋社、2012年12月、63頁。ISBN 4393312716。
  2. 田中文雄 『シリーズ道教の世界1 仙境往来 神界と聖地』(初版版) 春秋社、2012年12月、64-65頁。ISBN 4393312716。

参考文献

  • 『シリーズ道教の世界1 仙境往来 神界と聖地』田中文雄著 春秋社、2002年
  • 『道教事典』野口鐡郎・坂出祥伸・福井文雄・山田利明 平河出版社、1994年

関連項目

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