配位子

エチレンジアミン四酢酸 (EDTA) が中心金属原子 (M) の配位子となっているところ
1分子のEDTAだけで6本の配位結合を形成している

配位子(はいいし、リガンド、ligand)とは、金属に配位する化合物をいう。

性質

配位子は孤立電子対を持つを有しており、この基が金属配位結合し、錯体を形成する。配位する基としてはアミノ基フォスフィノ基カルボキシル基チオール基などがあり、その配位原子は主に窒素リン酸素および硫黄である。また、一酸化炭素カルベンのような炭素原子を配位元素とする配位子も存在する。金属のd電子は一酸化炭素やエチレンのような π 軌道反結合性軌道を持つ配位子に対する逆供与が起きる。

また、配位子には配位部位を1か所にのみ持つ単座配位子の他に2か所以上で配位する多座配位子がある。多座配位子によって生成する錯体はキレーションによるエントロピー効果により、単座の錯体よりも安定である。現在の均一系触媒反応ではキラルな配位子を用いた不斉合成が盛んで、様々な不斉多座配位子が合成されている

配位子の種類

主な配位子

名称化学式略称
アクアH2O-単座
アンミンNH3-単座
オキソO2−-単座
クロロCl-単座
シアニドCN-単座
チオシアナト-SNCS-単座
チオシアナト-NNCS-単座
アセチルアセトナト(CH3COCHCOCH3)acac二座
エチレンジアミンH2NCH2CH2NH2en二座
グリシナトNH2CH2COOgly二座
ジエチレントリアミンNH(C2H4NH2)2dien三座
エチレンジアミンテトラアセタトedta六座

関連項目

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