豆果

豆果(とうか)(英: Legume)とは、マメ科に属する植物、またはマメ科の植物に特有の果実をいう。豆果は、単雌蕊から成長し、通常両側に裂開(薄層に沿って開く)する単乾果である。この種の果実を総称して「鞘付き植物(英: pod)」というが、とはいえ pod という名前は、たとえばバニラといった、いくつかの種類の果実にも用いられる。よく知られている豆果には、ムラサキウマゴヤシクローバーエンドウダイズレンズマメルピナス属メスキートイナゴマメラッカセイタマリンドがある。

歴史

legumeという英単語は豆果を示すラテン語legumenからきており、そのラテン語は集めるという意味の単語legereからきている。

豆果の歴史というのは、人類の文明開化と深く結び付いており、人類の定住とそれに伴うたんぱく質摂取の必然性にあわせて、まずアジアで豆果が発達し、それから アメリカ大陸インゲンマメとその変種がうまれ、それから紀元前6000年ごろにヨーロッパでソラマメが発達した。

土中の根粒菌の固定について

マメ科の植物は、これらの植物の根粒にいる根粒菌との共生により大気中の窒素を固定する能力がある。そのため生産者にとって施肥にかかる費用が抑えられる。それらを輪作することにより土壌の窒素成分の補充を行っている。

マメ科植物の種子や葉は、他の植物よりタンパク質が比較的多く含まれているが、おそらく豆類は、窒素固定を通じて受け取る窒素成分が他の植物材料より多いためと思われる。タンパク質が多く含まれる植物は、農作物として好まれている。

人間への利用

栽培されているマメ類には、飼料、穀物、花卉、工業製品の原料、緑肥、木材などの用途がある。商業的に栽培されているマメ類は、2つ以上の役割を担っている。

飼料用として栽培されているマメ類は、二つのタイプがある。一つは、ムラサキウマゴヤシクローバーカラスノエンドウラッカセイのように、家畜の餌として牧場にて栽培されている植物であり、もう一方は、ギンゴウカン属ネムノキ属のように木本の低木で、家畜によってもぎ取られたり、家畜の飼料として人の手により伐採される植物である。

食用のマメ類は、パルスとも呼ばれている。種子はヒトおよび家畜などの食料、または工業用油の製造に利用される。レンズ豆ルピナスエンドウピーナッツが挙げられる[1]

観賞用のマメ類は、ルピナスなどがあり、それらは世界的な庭園で人気があり、商業的に栽培されている。

工業用のマメ類は、染料の原料として利用されるコマツナギ属、ガムの原料のアカシアがある。

緑肥用のマメ種は、それらの植物に含まれている高い含量の窒素を肥料として利用するために栽培されている。ギンネム、クラスタマメ、セスバニアがその用途として栽培されている。

アカシア属[2]の植物及びオーストラリアビーンズ[3]は、木材として栽培されている。

脚注

  1. The gene bank and breeding of grain legumes (lupine, vetch, soya, and beah) / B.S. Kurlovich and S.I. Repyev (Eds.), - St. Petersburg, The N.I. Vavilov Institute of Plant Industry, 1995, 438p. - (Theoretical basis of plant breeding. V.111)
  2. ハリエンジュ【針槐】 木材図鑑
  3. ブラックビーン 木材図鑑

外部リンク

  • AEP - European association for grain legume research
  • Lupins - Geography, classification, genetic resources and breeding
  • ILDIS - International Legume Database & Information Service
  • Legume classes from LegumeChef.com
  • Bioversity International The significance of Vavilov’s scientific expeditions and ideas for development and use of legume genetic resources
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