異郷訪問譚

異郷訪問譚(いきょうほうもんたん)とは、現世の地上世界、神話であれば葦原中国から、それ以外の異郷を訪れる話である[1]。よく知られている例としては、伊邪那岐命黄泉国訪問[2]浦島子[3]大穴牟遅神の根国訪問譚[4]火遠理命の綿津見宮訪問譚、神功征韓譚、舌切り雀[5]がある。

構造的特徴

物語の前半のテーマが後半では逆の順序で出現し、後半では前半の否定ないし対立という形をとる構造が多くみられる[6][7]。ただし、この構造は、異郷訪問譚に限定されるものではない[8]

出典

  1. 勝俣隆『異郷訪問譚・来訪譚の研究―上代日本文学編』 和泉書院、2009年、ISBN 978-4-7576-0535-0
  2. 勝俣隆「伊邪那岐命の黄泉国訪問譚の解釈 : 黄泉国の存在位置と黄泉比良坂の位置関係を中心に」『長崎大学教育学部紀要. 人文科学』第72巻、長崎大学、2006年3月、 1-15頁。
  3. 石原昭平「浦島説話の異郷:富・長寿・悦楽の国」『日本文学』第23巻第9号、日本文学協会、1974年9月、 57-64頁、 ISSN 0386-9903 NAID 110009977997
  4. 勝俣隆「異郷訪問譚の意味:大穴牟遅神の根国訪問譚を中心に」『国語と教育』第28巻、長崎大学、2004年2月、 82-93頁、 NAID 110000987670
  5. 稲田浩二『日本昔話通観 第28巻』 同朋舎出版、1988年、ISBN 4-8104-0712-8
  6. 大林太良「異郷訪問譚の構造」『口承文芸研究』第2号、日本口承文芸学会、1979年1月、 1-9頁。
  7. 依田千百子「韓国の異郷訪問譚の構造」『口承文芸研究』第5号、日本口承文芸学会、1982年、 47-57頁。
  8. 大喜多紀明「アイヌ口承テキストに見られる裏返し構造:異郷訪問譚によらない事例」『北海道言語文化研究』第14号、北海道言語研究会、2016年3月、 45-72頁、 ISSN 1882-6296 NAID 120005750728

関連項目

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