江戸川乱歩賞

江戸川乱歩賞(えどがわらんぽしょう、通称:乱歩賞英称Edogawa Ranpo Award)は、1954年江戸川乱歩の寄付を基金として、日本推理作家協会(旧:日本探偵作家クラブ)により、探偵小説を奨励するために制定された文学賞

江戸川乱歩賞
受賞対象広い意味の長編推理小説
会場帝国ホテル
日本
授与者江戸川乱歩賞選考委員会(第1回-第6回)
日本探偵作家クラブ(第7回-第8回)
日本推理作家協会(第9回-現在)
報酬正賞:江戸川乱歩
賞金:1000万円
初回1955年
最新回第66回(2020年)
最新受賞者佐野広実『わたしが消える』
公式サイトhttp://shousetsu-gendai.kodansha.co.jp/special/edogawa.html

概要

第3回以降は、長編小説を公募し、優秀作品に与えられることになった。現在では推理作家への登竜門として知られている。

正賞として江戸川乱歩像が、副賞として1000万円が贈呈される。また、受賞作は講談社から出版される。1992年の第38回からはフジテレビが後援に加わり、受賞作が同局にて単発ドラマ化、あるいは、映画化されるようになった。

正賞として与えられる像は、第48回までは「シャーロック・ホームズ像」であったが、第49回からは「江戸川乱歩像」に変更された[1]

受賞作は講談社文庫に収録されるが、近年では絶版入手不能となるものも増えてきたため、1989年9月より講談社文庫から江戸川乱歩賞全集が刊行され、受賞作および全選評を収録することとなった。2006年9月時点で18巻までが刊行されている。しかし刊行当初には全受賞作を収録する予定であったが、一部受賞作については著者の了解が得られなかったとして収録されていない作品もある。

2004年4月には、乱歩賞作家が執筆した中篇を集めた単行本『乱歩賞作家 赤の謎』が刊行された。その後、1か月ごとに『白の謎』『黒の謎』『青の謎』の計4冊が刊行された。

受賞者は第2作発表の場も含め、講談社の強いバックアップによって育成されていくという慣行がある。そのため、新人賞としてものちのち活躍していく作家の率が非常に高い。岡嶋二人は受賞後、編集者に「直木賞を受けて消えた作家はいても、乱歩賞を受けて消えた作家はいない」(消えた、の定義にもよるが、実際はゼロではない)と言われたという。

受賞作一覧

第1回から第10回

回(年度)応募総数受賞作著者初刊文庫化
第1回(1955年度)受賞探偵小説辞典中島河太郎
第2回(1956年度)受賞ハヤカワ・ポケット・ミステリ
の出版
早川書房
第3回(1957年度)96編受賞猫は知っていた仁木悦子1957年12月[注 1]1975年1月
候補背徳の街[注 2]飛鳥高1958年10月
お天狗様の歌[注 3]土屋隆夫1958年6月[注 4]1975年8月[注 5]
第4回(1958年度)107編受賞濡れた心多岐川恭1958年11月1977年3月
候補哀傷日記志保田泰子
黒百合はなぜ咲いた朝吹賢司
天に代りて不義を討つ佐世保太郎
第5回(1959年度)113編受賞危険な関係新章文子1959年10月1978年9月
候補招かざる客[注 6]笹沢佐保1960年3月1971年8月[注 7]
罠をさがせ松尾糸子
当選させたのは誰だ大雅寛生
第6回(1960年度)受賞作なし
候補すれ違った死五十嵐静子[注 8]
北大東島宇治千介
醜聞黒川俊介[注 9]
白い廃園膳哲之助
ハイムダールの誘惑藤井礼子[注 10]
第7回(1961年度)86編受賞枯草の根陳舜臣1961年10月1975年6月
候補紙の墓碑[注 11]垂水堅二郎[注 12]1962年10月[注 13]
紙の爪痕花屋治[注 14]1962年1月[注 15]
土のハンター松尾糸子
重い影谷達郎
第8回(1962年度)96編受賞大いなる幻影戸川昌子1962年9月1978年8月
華やかな死体佐賀潜1962年9月1978年10月
候補山の唄内田正
道楽のすすめ谷達郎
陽気な容疑者たち天藤真1963年4月[注 16]1980年8月[注 17]
虚無への供物塔晶夫[注 18]1964年2月1974年3月
第9回(1963年度)168編受賞孤独なアスファルト[注 19]藤村正太1963年8月1976年6月
候補愛と血の復活斎藤栄
妻よねむれ朝倉三郎
第10回(1964年度)158編受賞蟻の木の下で西東登1964年8月1976年7月
候補茶木良介の即興的な犯罪加津珊
未亡人の見積書伏見丘太郎
夜の審判雄谷鶏一

第11回から第20回

回(年度)応募総数受賞作著者初刊文庫化
第11回(1965年度)174編受賞事件の核心[注 20]西村京太郎1965年8月1976年5月
候補愛と血の港[注 21]斎藤栄1968年5月[注 22]
東海岸への道瀬戸彦三
第12回(1966年度)118編受賞王将に児あり[注 23]斎藤栄1966年8月1975年3月
候補不毛の愛内田正
四つのギター大谷一夫[注 24]
雪の扇松尾糸子
接点石沢英太郎
第13回(1967年度)136編受賞伯林 一八八八年海渡英祐1967年8月1975年6月
候補失われた街[注 25]草野唯雄1988年9月[注 26]
野望の接点黒木曜之助1967年[注 27]1977年9月[注 28]
美談の報酬大谷羊太郎1972年[注 29]1986年1月[注 30]
第14回(1968年度)102編受賞作なし
候補日本女性史志保田泰子
奴隷船川奈完[注 31]
転石止まるを知らず[注 32]草野唯雄1969年[注 33]1974年[注 34]
火山脈緒方晶彦
有罪と無罪の間和久一[注 35]
第15回(1969年度)110編受賞高層の死角森村誠一1969年8月1974年4月
候補鮮血のパプテスマ永井ばく [注 36]
虚妄の残影大谷羊太郎1972年5月[注 37]1981年9月[注 38]
明かりのない部屋愛里収
天使が消えてゆく[注 39]夏樹静子1970年2月1975年6月
第16回(1970年度)82編受賞殺意の演奏[注 40]大谷羊太郎1970年8月1975年4月
候補ベネトナーシュの矢[注 41]幾瀬勝彬1971年3月[注 42]
赫の盲点里生香志
私の虚像愛里収
京城の死[注 43]山村美紗1984年9月[注 44]
第17回(1971年度)112編受賞作なし
候補フィルムの葬列小林久三
テロリストへの挽歌福田洋志
藤大夫谷の毒[注 45]藤本泉1974年[注 46]1982年1月[注 47]
幻の罠金井貴一
そして死が訪れる[注 48]中町信1973年6月[注 49]1987年2月[注 50]
第18回(1972年度)136編受賞仮面法廷[注 51]和久峻三[注 52]1972年8月1975年9月
候補ジャン・シーズの冒険皆川博子
怒りの道井口泰子1973年[注 53]
空白の近景[注 54]中町信1974年[注 55]1987年8月[注 56]
死の立体交差[注 57]山村美紗1976年12月[注 58]1980年8月[注 59]
第19回(1973年度)124編受賞アルキメデスは手を汚さない小峰元1973年8月1974年10月
候補『禿鷹城』の惨劇高柳芳夫1974年1月1984年6月[注 60]
いきものの挽歌金井貴一
蒼白の盛装[注 61]笠原卓1973年11月産報
ゆらぐ海溝[注 62]山村美紗1974年1月1978年6月
第20回(1974年度)110編受賞暗黒告知小林久三1974年9月1977年9月
候補金右衛門の死嵯峨崎遊
悪夢の中のあなた木村嘉孝
豚走また豚走古賀敦

第21回から第30回

回(年度)応募総数受賞作著者初刊文庫化
第21回(1975年度)138編受賞蝶たちは今…日下圭介1975年8月1978年7月
候補仕手株殺人事件多賀親
倒錯の報復井沢元彦
虹の叛旗福田洋志
蒔く如く穫りとらん余志宏1977年3月
第22回(1976年度)162編受賞五十万年の死角伴野朗1976年9月1979年10月
候補ライン河の舞姫高柳芳夫1977年3月1984年1月[注 63]
殉死の設計嵯峨崎遊
魔性の石川奈寛
虎の目は青かった余志宏
第23回(1977年度)168編受賞時をきざむ潮藤本泉1977年9月1980年9月
透明な季節梶龍雄1977年9月1980年9月
候補推理小説・国定忠治嵯峨崎遊
幽霊要塞[注 64]玉塚久純1979年9月[注 65]
タジ・マハールの再会水島圭三郎
第24回(1978年度)196編受賞ぼくらの時代栗本薫1978年9月1980年9月
候補盲執の人二瓶寛
狙撃[注 66]福田洋1979年2月1982年6月
タリア[注 67]樽谷新1995年7月[注 68]
バイキング号の遺産帰山六郎
第25回(1979年度)216編受賞プラハからの道化たち高柳芳夫1979年9月1983年7月
候補波切の怪[注 69]久司十三1980年10月
ショケラ宮田亜佐[注 70]
六方晶系の女霜月信二郎
教習所殺人事件[注 71]中町信1980年2月[注 72]1980年2月[注 73]
第26回(1980年度)198編受賞猿丸幻視行井沢元彦1980年9月1983年8月
候補占星術殺人事件[注 74]島田荘司1981年12月1987年7月
北溟の鷹関口甫四郎1991年3月[注 75]
M8以前[注 76]長井彬1983年1月[注 77]1990年9月
第27回(1981年度)142編受賞原子炉の蟹長井彬1981年9月1984年8月
候補あした天気にしておくれ岡嶋二人1983年10月[注 78]1986年8月
未来の詩人たちのメッセージ高橋孝夫
ショパンの告発林芳輝1982年11月[注 79]
第28回(1982年度)232編受賞焦茶色のパステル岡嶋二人1982年9月1984年8月
黄金流砂[注 80]中津文彦1982年9月1984年8月
候補長い愛の手紙須郷英三[注 81]
ローウェル城の密室高沢則子[注 82]1995年9月[注 83]1998年5月[注 84]
ミスターXを捜しましょう雪吹学
ハーメルンの笛を聴け深谷忠記1989年5月[注 85]1995年8月[注 86]
第29回(1983年度)262編受賞写楽殺人事件[注 87]高橋克彦[注 88]1983年9月1986年7月
候補トワイライト鳥井加南子[注 89]1985年10月
港名コード・531大須賀祥浩
星狩人(コメット・ハンター)矢島誠
消えた添乗員[注 90]有馬秀治[注 91]
第30回(1984年度)280編受賞天女の末裔[注 92]鳥井加南子[注 93]1984年9月1987年7月
候補黄金艦隊の海 the Caribbean Sea大須賀祥浩1985年11月
魔球東野圭吾1988年7月1991年6月
G線上の悪魔邦城紀男

第31回から第40回

回(年度)応募総数受賞作著者初刊文庫化
第31回(1985年度)272編受賞放課後東野圭吾1985年9月1988年7月
モーツァルトは子守唄を歌わない森雅裕1985年9月1988年7月
候補風燈玉塚久純
極秘新薬殺人事件池上敏也
阿片戦争殺人事件大須賀祥浩
第32回(1986年度)320編受賞花園の迷宮山崎洋子1986年9月1989年7月
候補軍艦旗北へ玉塚久純
鳩は死んだ池上敏也
大河の殺意高橋幸春
ブラック・バード石井敏弘
第33回(1987年度)349編受賞風のターン・ロード[注 94]石井敏弘1987年9月1990年7月
候補土喰霊(つちくれ)三谷海幸
再生バレンブルク樽谷新
上海カタストロフ柏木智光[注 95]1996年7月
象が食った完全犯罪余志宏
第34回(1988年度)369編受賞白色の残像坂本光一 [注 96]1988年9月
候補倒錯のロンド折原一[注 97]1989年7月1992年8月
衛星作戦の女池上敏也
鬼火列車吉岡道夫1990年7月
第35回(1989年度)287編受賞浅草エノケン一座の嵐長坂秀佳1989年9月1992年7月
候補クレムリンの道化師阿部陽一
メビウスの魔魚[注 98]吉岡道夫1990年2月1994年6月
泣き顔のクピド[注 99]花木深1997年3月[注 100]
第36回(1990年度)289編受賞剣の道殺人事件鳥羽亮1990年9月1993年7月
フェニックスの弔鐘阿部陽一1990年9月1993年7月
候補ツール・ド・みちのくが狙われる広瀬光朗
200メガバイトを追え!梅原克文[注 101]
代償[注 102]真保裕一2002年11月[注 103]2005年11月[注 104]
第37回(1991年度)261編受賞ナイト・ダンサー鳴海章1991年9月1994年7月
連鎖真保裕一1991年9月1994年7月
候補地獄のウェーブ竹本みやこ
ロボットは、ためらいなく殺す梅原克文[注 105]
かぐや姫殺人事件瑞木晶子
第38回(1992年度)279編受賞白く長い廊下[注 106]川田弥一郎1992年9月1995年7月
候補ヘルン先生行状記千葉良
村正殺人事件[注 107]松本豊[注 108]1993年1月[注 109]2000年2月[注 110]
夏の果て[注 111]若竹七海1993年1月1998年7月
至福のとき森健次郎[注 112]
第39回(1993年度)286編受賞顔に降りかかる雨桐野夏生1993年9月1996年7月
候補リセット桃河和行
零れる闇有明游
河童が人を殺した話村井貞之
夜間検証森健次郎[注 113]1996年5月[注 114]
慟哭の錨
関門海峡シージャック事件[注 115]
阿部智1994年6月[注 116]
第40回(1994年度)296編受賞検察捜査[注 117]中嶋博行1994年9月1997年7月
候補AV-BLUES霧島皐
神々の砂漠園田幸夫
白き煉獄三宅彰
川沿いの町[注 118]釣巻礼公1997年4月[注 119]

第41回から第50回

回(年度)応募総数受賞作著者初刊文庫化
第41回(1995年度)291編受賞テロリストのパラソル藤原伊織1995年9月1998年7月
候補ヒポクラテスの柩ヘンリー川邊2004年6月[注 120]
あなたに夢印小林仁美
北緯35度の灼熱野沢尚
流石[注 121]渡辺牡丹[注 122]1999年10月[注 123]2003年1月
第42回(1996年度)293編受賞左手に告げるなかれ渡辺容子1996年9月1999年7月
候補閻魔のいるミートパイ桃河和行
魔笛野沢尚2002年9月2004年9月
サンキュウ・デール山瀬球平[注 124]
ペトロバグ[注 125]高嶋哲夫2001年5月[注 126]2002年5月[注 127]
第43回(1997年度)308編受賞破線のマリス野沢尚1997年9月2000年7月
候補神が殺す青井祐[注 128]
川の深さは福井晴敏2000年8月2003年8月
トルーマン・レター高嶋哲夫2001年5月[注 129]2004年7月[注 130]
榧と柘植の迷宮[注 131]釣巻礼公1999年2月[注 132]
第44回(1998年度)299編受賞果つる底なき池井戸潤1998年9月2001年6月
Twelve Y. O.[注 133]福井晴敏1998年9月2001年6月
候補ビッグタウン賀芳文吾
カマクラ動乱犬神鳴海
天馬誕生中野順市
第45回(1999年度)289編受賞八月のマルクス[注 134]新野剛志1999年9月2002年6月
候補そして、僕はいなくなった。木村千歌
うじ虫の災厄首藤瓜於
落日の使徒奈津慎吾
ダブル・トラブル堂場瞬一
第46回(2000年度)364編受賞脳男首藤瓜於2000年9月2003年6月
候補escape エスケープ大司海
フェンス松浦茂史
カーティス・クリークの畔で三浦明博
鋼の使命宮崎連
第47回(2001年度)325編受賞13階段高野和明2001年8月2004年8月
候補きみは嘘を詠う新井吾土
グッバイ、ジャズ・ライン瀬戸信也[注 135]2004年5月[注 136]
接続匠勇人
機械室白石泉
第48回(2002年度)330編受賞滅びのモノクローム[注 137]三浦明博2002年8月2005年8月
候補境界永見功平
Lost Moment佐藤仁
ボッサ・ファミリア瀬戸信也[注 138]2004年5月[注 139]
未還萩原昇
第49回(2003年度)356編受賞マッチメイク不知火京介2003年8月2006年8月
翳りゆく夏[注 140]赤井三尋2003年8月2006年8月
候補Shift佐藤仁
犯意櫻木そら
パドックにて税所隆介
第50回(2004年度)308編受賞カタコンベ神山裕右2004年8月2007年8月
候補ばら撒け!藤井貴裕
裏金街大久保権八2009年4月[注 141]
ゴドルフィンの末裔永橋流介[注 142]2009年6月[注 143]2009年10月[注 144]
孤独な巡礼者井川衆行

第51回から第60回

回(年度)応募総数受賞作著者初刊文庫化
第51回(2005年度)334編受賞天使のナイフ薬丸岳 [注 145]2005年8月2008年8月
候補通過人の31早瀬乱
ダンスフロア柳瀬勇介
領事代理の密使光月涼那
かしわでヘイルメリー須藤靖貴
第52回(2006年度)323編受賞東京ダモイ鏑木蓮2006年8月2009年8月
三年坂 火の夢早瀬乱2006年8月2009年8月
候補オクタゴンの密室井川衆行
メッセージ松浦茂史
ライダーズ・ハイ横関大
第53回(2007年度)343編受賞沈底魚曽根圭介[注 146]2007年8月2010年8月
候補聖クレーマーの憂鬱横席大
暗き情熱のアレーナ下村淳史
ロスト・ソルジャー松浦茂史
ゼロ・ゼロ及川孝男
第54回(2008年度)331編受賞誘拐児翔田寛2008年8月2011年8月
訣別の森[注 147]末浦広海2008年8月2011年8月
候補止まり木新城利之
ハーネス横関大
贖罪に鳴る鐘
サグラダ・ファミリア
下村敦史
第55回(2009年度)398編受賞プリズン・トリック[注 148]遠藤武文2009年8月2012年1月
候補七年誘拐伊兼源太郎
謀略の翼長瀬遼
オルドリンの無念直原冬明
二度目の満月伊予原新
第56回(2010年度)387編受賞再会[注 149]横関大2010年8月2012年8月
候補ヘブン・ノウズ川瀬七緒
ベタ記事伊兼源太郎
警察と戦うという選択藤井貴裕
ルカの方舟伊予原新2013年6月
第57回(2011年度)324編受賞よろずのことに気をつけよ川瀬七緒2011年8月2013年8月
完盗オンサイト[注 150]玖村まゆみ2011年8月2013年8月
候補卒業試合伊兼源太郎
牙を剥く大地下村敦史
放獣区森岡英貴
第58回(2012年度)367編受賞カラマーゾフの兄妹[注 151]高野史緒2012年8月2014年8月
候補宙返りの途中香川伸夫
希望の地は、はるか遠く下村敦史
焼け跡のジハード長瀬遼
南の島の鋼鉄平原一ツ木佑輔
第59回(2013年度)397編受賞襲名犯[注 152]竹吉優輔[2]2013年8月2015年8月
候補運命の箱舟長瀬遼
人外領域高原英理
家鴨たちの運動会香川伸夫
番外、ヨーソロー牧本圭太
第60回(2014年度)349編受賞闇に香る嘘[注 153]下村敦史2014年8月2016年8月
候補極星クラブ檎克比朗[注 154]
ダンテの教え新木利之
国会の迷宮木山穣二
変節の森牧本圭太

第61回から

回(年度)応募総数受賞作著者初刊文庫化
第61回(2015年度)316編受賞道徳の時間呉勝浩[注 155]2015年8月2017年8月
候補強き者よ、汝の名は女なり春畑行成
反魂和久井清水
セイレーンの慟哭一ツ木佑輔
白碑拓見享
第62回(2016年度)338編受賞QJKJQ佐藤究2016年8月2018年9月
候補(仮)ヴィラ・アーク 設計主旨
VILLA ARC (tentative)
家原英生2017年3月[注 156]
ラリックの天球儀光月涼那
キャパの遺言十河進[注 157]
第63回(2017年度)326編受賞作なし[3]
候補バイオスフィア3栁沼庸介
タンポポの種は蒔いてはいけない竹原千尋
夜のトリケラトプス山田風太
古傷同志牧本圭太
アップルピッキング光月涼那
第64回(2018年度)348編受賞到達不能極斉藤詠一[注 158]2018年9月2020年12月
候補魔境の墓堀人碧井行隆
あかね町の隣人倉井眉介
狩人たちの原罪寺田剛
第65回(2019年度)354編受賞ノワールをまとう女[注 159]神護かずみ2019年9月
候補日陰蝶小林しゅんすけ
消尽屋小林宗矢
歌舞伎町 ON THE RUN箕輪尊文
シャドウワーク佐野広実
第66回(2020年度)387編受賞わたしが消える佐野広実2020年9月
候補ブルー オン ブラック井上雷雨
エスカレーションラダー小塚原旬
インディゴ・ラッシュ桃ノ雑派

選考委員

主な落選作一覧

過去、落選した作者がその後活躍する例があるのが乱歩賞の特色の一つである。また、後に受賞作よりも高く評価された作品もある。しかしながら公刊されている落選作はほとんど加筆や修正があると明記されており、選考に問題があったか否かは測りがたい。そのうちの主な作者・作品について以下に記す。()内は現行の名義及び題名。

受賞者によるアンソロジー

脚注

注釈

  1. 大日本雄弁会講談社
  2. 刊行時『疑惑の夜』に改題
  3. 刊行時『天狗の面』に改題
  4. 浪速書房
  5. 角川文庫
  6. 刊行時『招かれざる客』に改題
  7. 角川文庫
  8. 夏樹静子の別名義
  9. 西村京太郎の別名義
  10. 大貫進の別名義
  11. 刊行時『紙の墓標』に改題
  12. 芳野昌之の別名義
  13. 浪速書房
  14. 松村喜雄の別名義
  15. 光風社
  16. 東都書房
  17. 角川文庫
  18. 中井英夫の別名義
  19. 『孤独のアスファルト』を改題
  20. 刊行時『天使の傷痕』に改題
  21. 刊行時『愛と血の炎』に改題
  22. 三一書房
  23. 刊行時『殺人の棋譜』に改題
  24. 大谷羊太郎の別名義
  25. 刊行時『大東京午前二時』に改題
  26. 光文社文庫
  27. 三一書房
  28. 春陽文庫
  29. 青樹社
  30. 新潮文庫
  31. 川奈寛の別名義
  32. 刊行時『抹殺の意志』に改題
  33. 三一書房
  34. 春陽文庫
  35. 和久峻三の別名義
  36. 永井泰宇の別名義
  37. 毎日新聞社
  38. 徳間文庫
  39. 刊行時『天使が消えていく』に改題
  40. 『あざなえる縄』より改題
  41. 刊行時『死を呼ぶクイズ』に改題
  42. 春陽文庫
  43. 刊行時『愛の海峡殺人事件』に改題
  44. 光文社文庫
  45. 刊行時『地図にない谷』に改題
  46. 産報
  47. 徳間文庫
  48. 刊行時『新人賞殺人事件』に改題
  49. 双葉社
  50. 徳間文庫
  51. 『華麗なる影』より改題
  52. 応募時は「和久一」
  53. 春陽堂書店
  54. 刊行時『殺された女』に改題
  55. 弘済出版社
  56. 徳間文庫
  57. 刊行時『黒の環状線』に改題
  58. トクマ・ノベルズ
  59. 文春文庫
  60. 新潮文庫
  61. 刊行時『ゼロのある死角』に改題
  62. 刊行時『マラッカの海に消えた』に改題
  63. 新潮文庫
  64. 刊行時『まんだら殺人事件』に改題
  65. 梓書院
  66. 刊行時『凶弾 瀬戸内シージャック』に改題
  67. 刊行時『アムステルダム猟奇殺人事件』に改題
  68. 講談社ノベルス
  69. 刊行時『狼火の岬』に改題
  70. 宮田一誠の別名義
  71. 刊行時『自動車教習所殺人事件』に改題
  72. トクマ・ノベルズ
  73. 徳間文庫
  74. 『占星術のマジック』より改題
  75. 青樹社
  76. 刊行時『連続殺人マグニチュード8』に改題
  77. 講談社ノベルス
  78. 講談社ノベルス
  79. テクノス
  80. 『黄金の砂』より改題
  81. 高場詩朗の別名義
  82. 小森健太朗の別名義
  83. 出版芸術社
  84. ハルキ文庫
  85. 中央公論社
  86. 中公文庫
  87. 応募時は『蝋画の獅子』
  88. 霧神顕より改名
  89. 取井科南子より改名
  90. 応募時は『雪のとばり』
  91. 佐田純孝より改名
  92. 『天女の末裔 殺人村落調査報告書』より改題
  93. 取井科南子より改名
  94. 『ターン・ロード』より改題
  95. 桂浩薫より改名
  96. 応募時は「太田俊明」
  97. 応募時は「北野凌」
  98. 『メービウスの魔魚』より改題
  99. 刊行時『天使の墓』に改題
  100. 文藝春秋社
  101. 梅原克哉の別名義
  102. 刊行時『誘拐の果実』に改題
  103. 集英社
  104. 集英社文庫
  105. 梅原克哉の別名義
  106. 『長い廊下』から改題
  107. 刊行時『凶刀「村正」殺人事件』に改題
  108. 佐竹一彦の別名義
  109. カッパ・ノベルス
  110. 角川文庫
  111. 刊行時『閉ざされた夏』に改題
  112. 藤村耕造の別名義
  113. 藤村耕造の別名義
  114. 角川書店
  115. 刊行時『海峡に死す』に改題
  116. 講談社ノベルス
  117. 『検察官の証言』より改題
  118. 刊行時『暴走』に改題
  119. カッパ・ノベルス
  120. 新風舎文庫
  121. 刊行時『流さるる石のごとく』に改題
  122. 渡辺容子の別名義
  123. 集英社
  124. 応募時は「樋口徹」
  125. 刊行時『ペトロバクテリアを追え!』に改題
  126. 宝島社
  127. 宝島社文庫
  128. 池井戸潤の別名義
  129. 集英社
  130. 集英社文庫
  131. 刊行時『柘植の迷宮』に改題
  132. 出版芸術社
  133. 『12〈twelve Y.O〉』から改題
  134. 『マルクスの恋人』から改題
  135. 廣島節也より改名
  136. スフィンクス文庫
  137. 『亡兆のモノクローム』から改題
  138. 廣島節也より改名
  139. スフィンクス文庫
  140. 『二十年目の恩讐』から改題
  141. 中公文庫
  142. 永橋隆介より改名
  143. 幻冬舎ルネッサンス
  144. 幻冬舎文庫
  145. 応募時は「秋葉俊介」
  146. 応募時は「駄目狷介」
  147. 『猛き咆哮の果て』より改題
  148. 『三十九条の過失』より改題
  149. 『再会のタイムカプセル』より改題
  150. 『クライミング ハイ』より改題
  151. 『カラマーゾフの妹』に改題
  152. 『ブージャム狩り』より改題
  153. 『無縁の常闇に嘘は香る』より改題
  154. 呉勝浩の別名義
  155. 応募時は「檎克比朗」
  156. 書肆侃侃房
  157. 吉里侑の別名義
  158. 応募時は「齋藤詠月」
  159. 『NOIRを纏う彼女』から改題

出典

  1. 当時、日本推理作家協会常任理事を務めていた井沢元彦が、乱歩の没後長く経つのにホームズ像のままなのはおかしいと、切り替えを提案した。【たからもの】井沢元彦さん 江戸川乱歩賞の像/「推理」に生きた現場感覚(『読売新聞』朝刊2019年9月23日)による。
  2. 江戸川乱歩賞に竹吉優輔さんの「ブージャム狩り」”. 産経新聞社 (2013年5月13日). 2017年12月2日閲覧。
  3. 江戸川乱歩賞、46年ぶり受賞作なし”. 産経新聞社 (2017年5月15日). 2017年12月2日閲覧。

関連項目

  • 推理小説の賞
  • メフィスト賞 - 講談社の文芸雑誌『メフィスト』から生まれた公募新人賞。ジャンルを限定していないが受賞作はミステリが多く、正賞は「シャーロック・ホームズ像」。
  • エドガー・アラン・ポー賞 - 通称「エドガー賞」。アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の1つ。長編賞、短編賞などがあり、既発表の優秀作品に対して与えられる。
日本の推理作家の名を冠した賞

外部リンク

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