松本幸四郎 (10代目)

十代目 松本 幸四郎(じゅうだいめ まつもと こうしろう、1973年昭和48年)1月8日 - )は、歌舞伎役者歌舞伎名跡松本幸四郎」の当代。屋号高麗屋定紋は四つ花菱、替紋は浮線蝶。

じゅうだいめ まつもと こうしろう
十代目 松本幸四郎

第32回東京国際映画祭にて(2019年)
屋号 高麗屋
定紋 四つ花菱
生年月日 (1973-01-08) 1973年1月8日(48歳)
本名 藤間 照薫(ふじま てるまさ)
襲名歴 1. 三代目松本金太郎
2. 七代目市川染五郎
3. 十代目松本幸四郎
別名 松本錦升(舞踊)
出身地 東京
血液型 AB型
二代目松本白鸚
藤間紀子
兄弟 松本紀保(女優、姉)
松たか子(女優、妹)
藤間園子
八代目市川染五郎(長男)
松田美瑠(長女)

日本舞踊松本流の三世家元としての名取名松本 錦升(まつもと きんしょう)。本名は藤間 照薫(ふじま てるまさ)。

概要

豊かな演技力で古典から復活狂言、新作歌舞伎まで挑戦し、二枚目から実悪、色悪、女方までつとめる。また、父と同じ、万能型であり『アマデウス』や劇団☆新感線の舞台など、歌舞伎以外の演劇でも幅広い活躍を見せ、テレビ俳優としても知られる。

2008年(平成20年)には江戸川乱歩の推理小説『人間豹』の歌舞伎化を企画。父・九代琴松(=九代目幸四郎)演出のもとで『江戸宵闇妖鉤爪(えどの やみ あやしの かぎつめ)』を国立劇場で上演した。原作の時代背景である昭和初期の東京を幕末の江戸に置き換えたこの新作歌舞伎で、染五郎は神谷芳之助と「人間豹」こと恩田乱学の二役を演じた。隠密廻り同心明智小五郎は父・九代目幸四郎が演じている。

若手の歌舞伎役者を中心とした草野球チームを結成しており、幸四郎は投手を務めている。このチームのメンバーには幸四郎のほか、二代目中村獅童十一代目市川海老蔵二代目尾上松也などが名を連ねている。

2003年に、高校時代からの友人である関園子と結婚した。2005年に長男の齋(いつき)2007年には長女の薫子(かおるこ)が生まれている。2009年に長男・齋は四代目松本金太郎を襲名して歌舞伎座で初舞台を踏み、2012年には長女・薫子が芸名・松田美瑠(まつだ みる)として舞踊の初舞台を踏んだ。

なお、美瑠の初舞台の公演(日本舞踊松本流「第十回松鸚会」宗家松本幸四郎古希記念舞踊公演、東京・国立劇場大劇場、2012年8月)で、舞踊劇に出演中の染五郎が舞台の迫(せり)から奈落に転落し、右手首複雑骨折などの大けがを負った。この負傷により、しばらく休業を余儀なくされたが、同年10月には復帰会見を行い[1]、翌2013年2月に日生劇場で行われた2月公演で歌舞伎舞台に復帰した[2]

2016年12月、2018年1月に父が二代目松本白鸚を襲名することに伴い、自らも松本幸四郎を十代目として襲名し、同時に長男に染五郎の名を譲ることを発表した[3]

2018年1月2日、高麗屋三代襲名披露公演『壽 初春大歌舞伎』(歌舞伎座)初日にて、十代目松本幸四郎を襲名した[4]

年譜

同年、6歳歳上の元女優との間に非嫡出子誕生。認知し養育費を支払うも婚姻には至らず。
  • 2003年11月 - 高校時代からの友人・関園子と結婚。
  • 2005年3月 - 長男・藤間齋(ふじま いつき)誕生。
  • 2007年2月 - 長女・藤間薫子(ふじま かおるこ)誕生。
  • 2007年6月 - 歌舞伎座『侠客春雨傘』で藤間齋が初お目見え。父・九代目幸四郎と共に高麗屋三代の顔見世。
  • 2009年6月 - 歌舞伎座『門出祝寿連獅子』で齋が四代目松本金太郎を襲名して初舞台。
  • 2012年8月27日 - 国立劇場『第十回松鸚会 宗家松本幸四郎古希記念舞踊公演』にて、長女・薫子が芸名・松田美瑠(まつだ みる)としてデビューした。この舞台での共演の途中、染五郎が舞台のから奈落に転落し重傷を負う[5]
  • 2016年12月8日 - 十代目松本幸四郎襲名を発表[3]
  • 2018年1月2日 - 歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』にて、松本幸四郎を十代目として襲名[4]

受賞歴

出演

歌舞伎

復活上演

新作歌舞伎

NHK

日本テレビ

TBS

フジテレビ

テレビ朝日

テレビ東京

映画

舞台

劇場アニメ

ゲーム

教育番組

CM

  • 三井不動産(2017年) - 三井不動産ストーリー「福徳の森で」編 初代市川染五郎と一人二役
  • カルビー(2020年) - 堅あげポテト(CM出演に起用される以前より堅あげポテトが好物だということはメディアで度々公言している)

脚注

  1. “市川染五郎 復帰会見で謝罪「基本的なミスでご迷惑をおかけした」”. スポニチ (スポーツニッポン新聞). (2012年10月17日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2012/10/17/kiji/K20121017004348950.html 2015年3月14日閲覧。
  2. 上村以和於 (2013年2月13日). “日生劇場2月公演 染五郎復帰、再生の早春”. 日本経済新聞 (日本経済新聞). http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51655100T10C13A2BE0P01/ 2015年3月14日閲覧。
  3. “歌舞伎 松本幸四郎さんが白鸚に…親子孫3代で同時襲名へ”. 毎日新聞デジタル. 毎日新聞社. (2016年12月8日). http://mainichi.jp/articles/20161209/k00/00m/040/018000c 2016年12月8日閲覧。
  4. “松本白鸚「父も喜んでいると思います」高麗屋が3代同時襲名”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2018年1月2日). http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180102-OHT1T50116.html 2018年1月3日閲覧。
  5. 染五郎大けが 舞台から3メートル転落 日刊スポーツ 2012年8月28日
  6. 会員一覧 | 伝統歌舞伎保存会”. www.kabuki.or.jp. 2020年10月30日閲覧。
  7. クエルボ・イ・ソブリノスが「第6回 ラティーノ JAPAN賞」を開催
  8. 令和元年度日本芸術院賞授賞者の決定について
  9. 1931年初演作品の88年ぶりの再演
  10. 2002年の劇団☆新感線の舞台『アテルイ』の歌舞伎化
  11. 市川染五郎、アテルイ歌舞伎化「完璧です」”. SANSPO.COM (2015年7月5日). 2015年7月5日閲覧。
  12. “空海演じる染五郎、高野山で成功祈願「力をください」”. SANSPO.COM (株式会社 産経デジタル). (2016年3月10日). http://www.sanspo.com/geino/news/20160310/geo16031005030002-n1.html 2016年3月10日閲覧。
  13. 番組エピソード 描き方も題材もさまざま!【時代劇特集】-NHKアーカイブス
  14. 市川染五郎:ドラマ「陰陽師」で堂本光一と初共演”. まんたんウェブ (2015年6月3日). 2015年6月3日閲覧。

外部リンク


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