日本の健康

日本の健康(にほんのけんこう、Health in Japan)は良好とされ、平均余命は世界で最上位に位置づけられる。平均寿命と健康寿命の差は9.6歳であった(国の健康寿命順と延命期間順リスト)。

各国の平均寿命
茶:〜50、赤:50〜60、橙:60〜70
黄:70〜75、緑:75〜80、濃緑:80〜
日本の出生率(青線)と死亡率(赤線)

平均余命

日本における平均余命の推移は以下の通り。

日本における平均余命の推移(1865-2011年)

栄養状態

摂取カロリーは平均2,094kcal[1]。肥満率は先進国最小の低さであり、BMI指数は男女とも「普通体重」階級内に収まる[2]。男子のほうが肥満傾向にある[2]糖尿病の罹患率は5.0%で、先進国で下位クラスである[3]

OECD 加盟国のうち、BMI 指数が 30 以上の割合。
20歳以上の身長・体重[2]
性別 体重ボディマス指数
平均 (cm)標準偏差 平均 (kg)標準偏差 平均
男性167.27.165.811.123.49
女性(妊婦除外)153.96.853.29.322.45
[[ファイル:World map of Male Obesity, 2008.svg|200px|世界における肥満の割合(男性:左、女性:右)[4]

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[[ファイル:World map of Female Obesity, 2008.svg|200px|世界における肥満の割合(男性:左、女性:右)[4] ]]
世界における肥満の割合(男性:左、女性:右)[4]

喫煙率

喫煙率(1か月以内に吸ったことがある)は、男性で32.1%、女性で8.5%[2]。先進国と比較すると、男性ではOECD平均を上回っているが、女性では平均を下回っている(2013年)[5]

日本での喫煙による直接超過医療費損失については、医療経済研究機構は喫煙者自身は1兆2,900 億円、間接喫煙者は146 億円と推定している[6]

日本の死因

日本の三大死因は、悪性新生物(28.7%)・心疾患脳血管疾患であった[7]

また自殺率の高さが問題となっており、WHOは2011年に日本の自殺率を世界10位(21.7%)と報告した(国の自殺率順リスト[8]

WHOによると2015年の世界の10~19歳の若者の死因一位は交通事故、二位が大気汚染などによる呼吸器疾患、三位が自殺である。欧州南アジアを含む地域で死因の1位または2位を占めている[9][10]

人口10万人あたり死因別の死亡率(平成24)[7]
順位全体
1位 悪性新生物28.7%悪性新生物32.8%悪性新生物24.3%
2位 心疾患15.8%心疾患14.2%心疾患17.6%
3位 肺炎9.9%肺炎10.1%脳血管疾患10.5%
4位 脳血管疾患9.7%脳血管疾患8.9%肺炎9.6%
5位 老衰4.8%不慮の事故3.6%老衰7.7%
6位 不慮の事故3.3%自殺2.8%不慮の事故2.9%
7位 自殺2.1%老衰2.2%腎不全2.2%
8位 腎不全2.0%慢性閉塞性肺疾患2.0%自殺1.3%
9位 慢性閉塞性肺疾患1.3%腎不全1.8%大動脈瘤及び解離1.3%
10位 肝疾患1.3%肝疾患1.6%糖尿病1.1%

年代別

年齢別にみた死因順位(平成24)[7]
年齢一位二位三位
0~4歳先天奇形及び染色体異常31.3%周産期に発生した病態18.7%循環器系の先天奇形13.0%
5~9歳不慮の事故20.7%悪性新生物16.9%呼吸器系の疾患12.5%
10~14歳悪性新生物21.8%不慮の事故18.7%自殺14.7%
15~19歳自殺37.3%不慮の事故24.9%交通事故17.9%
20~24歳自殺51.7%不慮の事故17.3%交通事故10.5%
25~29歳自殺49.5%不慮の事故13.0%悪性新生物10.4%
30~34歳自殺39.0%悪性新生物16.9%循環器系の疾患13.2%
35~39歳自殺29.3%悪性新生物22.6%循環器系の疾患18.1%
40~44歳悪性新生物28.9%循環器系の疾患21.8%自殺20.9%
45~49歳悪性新生物33.0%循環器系の疾患23.3%自殺16.0%
50~54歳悪性新生物39.4%循環器系の疾患22.9%心疾患(高血圧性除く)12.4%
55~59歳悪性新生物45.6%循環器系の疾患22.3%心疾患(高血圧性除く)12.4%
60~64歳悪性新生物48.7%循環器系の疾患21.9%心疾患(高血圧性除く)12.4%
65~69歳悪性新生物48.1%循環器系の疾患22.3%心疾患(高血圧性除く)12.6%
70~74歳悪性新生物43.7%循環器系の疾患23.4%心疾患(高血圧性除く)13.0%
75~79歳悪性新生物36.9%循環器系の疾患26.0%呼吸器系の疾患14.8%
80~84歳悪性新生物29.0%循環器系の疾患28.7%呼吸器系の疾患18.7%
85~89歳循環器系の疾患31.6%呼吸器系の疾患21.4%悪性新生物21.0%
90~94歳循環器系の疾患33.6%呼吸器系の疾患21.9%心疾患(高血圧性除く)19.7%
95~99歳循環器系の疾患33.1%呼吸器系の疾患21.9%心疾患(高血圧性除く)20.1%
100歳~症状、徴候・異常臨床所見32.3%老衰31.6%循環器系の疾患29.0%

日本のがん統計[11]
死亡数 (2017年)罹患数 (2014年)
男女 男女
1位大腸乳房大腸
2位大腸大腸
3位大腸膵臓大腸
4位肝臓膵臓前立腺乳房
5位膵臓乳房肝臓肝臓子宮前立腺

都道府県別の健康

平成22年度の調査によれば、日本人の平均寿命は男性が79.59歳、女性が86.30歳であった[12]。 平均寿命がもっとも長いのは男女とも長野県、最も短いのは男女とも青森県であった[12]

都道府県別の健康状態(平成22年度)
平均寿命(歳)[12] 一人当たり医療費(千円) [13]
市町村健保後期高齢者健保 市町村健保後期高齢者健保
全国計 79.5986.35294891
北海道 79.1786.303381,061 青森県 77.2885.34278782
岩手県 78.5385.86293726 宮城県 79.6586.39287810
秋田県 78.2285.93321789 山形県 79.9786.28298776
福島県 78.8486.05287817 茨城県 79.0985.83252796
栃木県 79.0685.66263789 群馬県 79.4085.91271810
埼玉県 79.6285.88265821 千葉県 79.8886.20261765
東京都 79.8286.39264866 神奈川県 80.2586.63275823
新潟県 79.4786.96306727 富山県 79.7186.75323834
石川県 79.7186.75337966 福井県 80.4786.94318868
山梨県 79.5486.65275799 長野県 80.8887.18280761
岐阜県 79.9286.26289806 静岡県 79.9586.22279757
愛知県 79.7186.22273892 三重県 79.6886.25300775
滋賀県 80.5886.69290879 京都府 80.2186.65301960
大阪府 78.9985.933011,022 兵庫県 79.5986.14311931
奈良県 80.1486.60292878 和歌山県 79.0785.69299869
鳥取県 79.0186.08316853 島根県 79.5187.07356844
岡山県 79.7786.93338934 広島県 79.9186.943561,035
山口県 79.0386.07361981 徳島県 79.4486.21346927
香川県 79.7386.34357924 愛媛県 79.1386.54324896
高知県 78.9186.473401,077 福岡県 79.3086.483261,132
佐賀県 79.2886.583521,004 長崎県 78.8886.303521,032
熊本県 80.2986.98323982 大分県 80.0686.91356984
宮崎県 79.7086.61310875 鹿児島県 79.2186.283461,006
沖縄県 79.4087.02249986

健診

健康増進

日本におけるアルコール乱用の社会的コストは、ある試算では約6兆6千億円とされている[14][15]

脚注

  1. 国民健康・栄養調査報告 2015, p. 60.
  2. 国民健康・栄養調査報告 2015.
  3. OECD Health at a Glance 2011, OECD, (2011-11), doi:10.1787/health_glance-2011-en, ISBN 9789264126107
  4. Global Prevalence of Adult Obesity (PDF)”. en:International Obesity Taskforce. 2008年1月29日閲覧。
  5. Health at a Glance 2015, OECD, (2015-11), doi:10.1787/health_glance-2015-en, ISBN 9789264247666
  6. “脱タバコ社会の実現に向けて” (プレスリリース), 日本学術会議, (2008年3月4日), http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t51-4.pdf
  7. 平成24年 人口動態調査, 第7表 (Report). 厚生労働省. (2013-09-05). https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html.
  8. Unless otherwise stated all statistics are from WHO: Suicide rates per 100,000 by country, year and sex (Table)”. World Health Organization (2011年). 2012年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月26日閲覧。
  9.  交通事故は15~19歳の男性に多く、自転車やバイクの乗車中や歩行中の事故が際立っている。屋内で非良質な燃料の使用による吸引などによる呼吸器疾患が10~14歳の女性では死因のトップ。出産や安全性の低い妊娠中絶が15~19歳の女性では死因の1位だった。自殺は15~19歳の若者に多かった。
  10. http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG16H39_W7A510C1000000/
  11. がん情報サービス「がん登録・統計」 (Report). 国立がん研究センター. https://ganjoho.jp/.
  12. 都道府県別生命表 平成22年 (Report). 厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/tdfk10/index.html.
  13. 医療費の地域差分析 平成22年度 (Report). 厚生労働省. http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/hoken/iryomap/index.html.
  14. 高野健人,中村桂子.アルコール関連問題の社会的費用.河野裕明,編.我が国のアルコール関連問題の現状.厚健出版.81-89, 1993
  15. Nakamura K; Tanaka A; Takano T. (1993-07). “The social cost of alcohol abuse in Japan.”. J Stud Alcohol 54 (5): 618-25. PMID 8412152.

参考文献

関連項目

外部リンク

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