宝石の一覧

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宝石の一覧(ほうせきのいちらん)では、宝石を一覧にし解説する。

定義

宝石の定義としては主に「美しいものであること」「希少性があること」「耐久性があること」という3つの条件が挙げられる[1]。しかし硬度に劣る真珠などが古来宝石として認められてきたように、美しさが宝石と認めるに足るものであるという点が最も重要視されており、厳密に定義を当てはめることはあまりされず[2]、宝石の種類は100種とも200種とも言われる[3]。また、スフェーンのように通常あまり宝石とされることが無いような鉱石であっても、一部収集家向けにカットされ宝石として扱われるような場合もある[4]。本項では、そのような物も含め「宝石」として扱われることがあるものを広く取りあげた。

一覧

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名称和名組成グループ説明画像出典
アイオライト菫青石Mg2Al3(AlSi5O18)   見る方向によって青色もしくは黄緑-無色に見える多色性を有した宝石。ウォーターサファイアとも。[5]
[6]
[7]
アウイライト・アウイン藍方石(Na,Ca)4-8[Al6Si6(O,S)24](SO4,Cl)1-2準長石   脂肪光沢を持つ青色の宝石。数種類の鉱石の固溶体であるラピスラズリに含まれる鉱物の1つでもある。[8]
[9]
アクアオーラSiO2石英   水晶に金を被覆させた人工宝石。[10]
アクアマリン藍玉Be3Al2(SiO3)6ベリル   淡い青から濃青色のベリルで、見る方向によっては無色にも見える多色性を有する宝石。緑色を帯びたものは熱処理によって変色処理される。[11]
アゲート瑪瑙SiO2石英
玉髄
多様玉髄と蛋白石が交互に層を形成している縞模様の宝石であり、内包物や色調などによって紅縞瑪瑙(サードニックス)、苔瑪瑙(モスアゲート)など様々な名称で呼ばれる。多孔質であることを利用して様々な色に着色することができるため、人工着色されたものも多い。[12]
アズライト藍銅鉱Cu3(CO3)2(OH)2藍銅鉱   濃青色の宝石で、孔雀石と共に産出することが多い。[13]
アパタイト燐灰石Ca5(PO4)3F多様黄、緑、青、紫、
無色と様々な色の宝石が存在する。モース硬度5と宝石の中では軟らかく、産地によってはキャッツアイ効果が見られる。
[14]
アベンチュリンインド翡翠SiO2石英   フクサイトが微細構造として含まれている水晶であり、きらめくように光が反射するアベンチュリン効果を示す。[15]
[16]
アマゾナイト天河石KAlSi3O8長石   緑から青緑色の宝石であり、ムーンストーンなどと同じ長石である。[17]
アメシスト紫水晶SiO2石英   微量成分であるの影響で紫色を呈する水晶。[18]
アメトリン黄紫水晶SiO2石英   、黄   アメシストとシトリンが合わさった宝石。[19]
アルマンディン鉄礬柘榴石Fe3Al2(SiO4)3ガーネット   ガーネットの中でも一般的なもので、強い光沢を持った独特な赤色を示す宝石である。[20]
[21]
アレキサンドライトBeAl2O4クリソベリル   、赤   光源の種類によって色が変わるアレキサンドライト効果を示す、緑もしくは赤色の宝石。[7]
アンデシン中性長石(Na,Ca)[Al(Si,Al)Si2O8]長石   、赤   、緑   
オレンジ   
黄、赤、オレンジ、緑色の宝石であり、コンゴ共和国に産出するアンデシンの中にはアレキサンドライト効果を示して赤色から緑色に変色をするものもある。[22]
アンドラダイト灰鉄柘榴石Ca3Fe2(SiO4)3ガーネット   、黄   カルシウムを含んだガーネットであり、アンドラダイト系ガーネットとして、緑色をしたデマントイドや黄色をしたトパゾライトなどに細分される。[23]
[24]
アンバー琥珀化石   樹脂化石を用いた樹脂光沢を示す宝石である。モース硬度は2-2.5と宝石の中でも特に軟らかい。[25]
アンモライト化石虹色アンモナイト化石が元になっている宝石であり、遊色効果によりオパールのような虹色の輝きを持つ。モース硬度4と軟らかい宝石である。[26]
インディゴライト、ブルートルマリンNa(LiAl)3Al6Si6O18(BO3)3(OH)4電気石   青色を示すトルマリン。[27]
ウォーターメロンNa(LiAl)3Al6Si6O18(BO3)3(OH)4電気石   、緑   スイカのように外側が緑、内側が赤色をしたトルマリン。[28]
ウヴァロヴァイト灰クロム柘榴石Ca3Cr2(SiO4)3ガーネット   クロムを含み緑色を示すガーネット[29]
ウレキサイト曹灰硼石NaCaB5O6・5H2O繊維質の透明な結晶であり、画像を浮かび上がらせる性質を持つことからテレビ石とも呼ばれる。[30]
エメラルド翠玉Be3Al2(SiO3)6ベリル   クロムバナジウムなどが不純物として含まれることで緑色を呈色するベリル。天然のものは内部に傷を持つものが多いことからオイルに浸漬させる処理が行われる。[31]
オニキス縞瑪瑙SiO2石英
玉髄
   、白   、茶   黒と白の縞模様を呈するアゲート。[32]
オパール蛋白石SiO2・nH2O虹色虹色にきらめく遊色効果を示す宝石。石自体の色は黒や青、緑、乳白色などのものがあり、ブラックオパールやホワイトオパールと呼ばれる。[33]
オブシディアン黒曜石   ガラス質の黒色の宝石。[34]
オーロラオーラSiO2石英   水晶に白金もしくは銀を被覆させた人工宝石。
カイヤナイト藍晶石Al2SiO5   多色性を示す青色の宝石。[35]
カルサイト方解石CaCO3多様無色、赤、黄、オレンジ、青、緑など様々な色を呈する。[36]
カルセドニー玉髄SiO2石英
玉髄
多様不透明な潜晶質の石英であり、赤色を呈するカーネリアンや緑色を呈するクリソプレーズなど様々な種類のものが含まれる。[37]
ガーネット柘榴石X3Y2(SiO4)3ガーネット多様類似した組成を持つ鉱石のグループをガーネットとよぶ。マグネシウムとアルミニウムを含む赤色のパイロープや、クロムを含む緑色のウヴァロヴァイトなど多くの種類のものが含まれる。[38]
カーネリアン紅玉髄SiO2石英
玉髄
   赤みがかった色を呈する玉髄[39]
キャッツアイ猫目石BeAl2O4クリソベリル   
黄緑   、緑   
黄から緑色を呈するクリソベリル。猫の目のように宝石の表面に光の筋が現れるキャッツアイ効果を示す。キャッツアイ効果を示す宝石は他にも存在しており、それらと区別するためにクリソベリル・キャッツアイとも呼ばれる。[40]
クリスタル水晶SiO2石英結晶性のよい無色の石英。アメシスト(紫水晶)やシトリン(黄水晶)など様々な色つきの水晶があり、透明なものの中でもその形状や内包物によって日本式双晶や草入り水晶など様々な種類に分類される。[41]
クリソプレーズ緑玉髄SiO2石英
玉髄
   カルセドニーの一種であり、ニッケルを不純物として含み青りんご色を呈する。[37]
[42]
クリソベリル金緑石BeAl2O4クリソベリル黄緑   アルミン酸ベリリウムを主成分とする黄緑色の宝石であり、特殊な光学的現象を示すアレキサンドライトキャッツアイはクリソベリルの変種である。[37]
[43]
クリソコラ珪孔雀石(Cu,Al)2H2Si2O5(OH)4·nH2O藍銅鉱   、緑   青から緑色を示すガラス質の宝石である。[44]
グロッシュラー灰礬柘榴石Ca3Al2(SiO4)3ガーネット   カルシウムアルミニウムを含んだガーネットであり、グロッシュラー系ガーネットとして、緑色のツァボライトや赤色のヘソナイトなどに細分される。[45]
クンツァイトリシア輝石・スポジュメンLiAlSi2O6リシア輝石   リシア輝石のうち、桃色から紫色を示す宝石をクンツァイトとよぶ。[46]
コスモオーラSiO2石英   水晶に金を含む複数の金属元素を被覆させた人工宝石。
コーラル珊瑚   動物であるサンゴの骨格を利用した宝石であり、赤から桃色を示す。[47]
ゴールデンオーラSiO2石英   水晶に金を被覆させた人工宝石。
サファイア青玉Al2O3コランダム   不純物として含まれるチタンや鉄の影響で青色に呈色するコランダム。赤色を示すコランダムであるルビー以外のコランダムは全てサファイアに分類されるため、様々な色のコランダムがピンク・サファイアやイエロー・サファイアのように呼ばれる。スター効果を示すものもあり、スターサファイアと呼ばれる。[48]
[49]
サンストーン日長石・ヘリオライト・太陽石CaAl2Si2O8長石   オレンジがかった赤色を呈する宝石であり、アベンチュリン効果を示す。[50]
サードニクス紅縞瑪瑙SiO2石英
玉髄
褐色   アゲートのうち赤い縞模様のものをサードニクスと呼ぶ。サードニクスの赤色は鉄に起因しており、加熱によって色調が際立つ。[12]
サーペンティン蛇紋石(Mg,Fe)3Si2O5(OH)4   緑色を呈する宝石。その蛇皮のような模様は宝石名の由来ともなっている。[51]
ジェット黒玉化石   水中や沼地などで石炭化した化石に由来する黒色の宝石。その利用は青銅器時代にまでさかのぼり、紀元前1500年頃にはイングランドで産出されていた。しばしば黒曜石やブラック・トルマリンと混同される。[52]
シェル多様多様な色形を有し古来から装飾品などに使われてきた生体由来の宝石。炭酸カルシウムおよびタンパク質から成っており、真珠は貝殻の真珠層に由来する。[53]
[54]
ジェード翡翠、硬玉翡翠NaAlSi2O6翡翠   半透明から不透明な緑色の宝石。軟玉翡翠と呼ばれるネフライトに似た宝石であるが別物であり、宝石としてはこちらの方が珍重される。[55]
[56]
シトリン黄水晶SiO2石英   微量成分である鉄の影響で黄色を呈する水晶。産出量は非常に少ないが、アメシストを加工することで黄色の宝石としたものが多く流通している。[19]
ジャスパー碧玉SiO2石英
(碧玉)
多様玉髄のうち、含まれる不純物の影響で透明性を持たない宝石。多様な色を示し、古代から利用されてきた。[57]
ショール鉄電気石NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH,F)4トルマリン   黒色の宝石であり、トルマリンの中では最も一般的なものである。[58]
ジルコン風信子石(ヒヤシンス石)ZrSiO4多様屈折率が高く金剛光沢を示す多様な色を呈する宝石。[59]
スギライト杉石・ルブライト(K,Na)(Na,H2O)2 (Fe3+,Ca,Na,Ti,Fe,Mn)2 (Al,Fe3+)Li2Si12O30大隅石   紫色を示す宝石。日本の岩城島で発見され、南アフリカからも産出する。名称は岩石学者であり発見者の杉健一から。[60]
スピネル尖晶石MgAl2O4   、赤   青色や赤色を示す宝石。赤色のスピネルはルビーと共に産出され、見た目も似ているために、しばしば混同される。[61]
スフェーンチタナイト・くさび石CaTiSiO5多様ダイアモンドよりもファイアが強く、
多様な色を示す宝石。モース硬度5と軟らかいため、宝石としてカットされるのは収集家向けなどに限られている。
[62]
スペッサルティン満礬柘榴石Mn3Al2(SiO4)3ガーネット   マンガンを含んだガーネットであり、赤からオレンジ色を示す宝石。[63]
スモーキークォーツ煙水晶SiO2石英   、茶   不純物としてアルミニウムを含み黒色を示す水晶。[64]
セラフィナイト緑泥石・クリノクロア(Mg,Fe2+)5Al(Si3Al)O10(OH)8   シベリアバイカル湖近辺でのみ産出される緑色の宝石。[65]
セレスタイト天青石SrSO4無、
水色   
無色から青色を呈する宝石。マダガスカル産の青灰色のものが多く市場に出ている。[66]
ゾイサイト灰簾石・黝簾石Ca2Al3(SiO4)(Si2O7)O(OH)緑簾石多様多様な色を示す宝石であり、ピンク色のものはチューライト、緑色のものはアニョライトと呼ばれる。青色をした宝石であるタンザナイトも灰簾石の一種。ルビーを内包したものも産出される。[67]
[68]
ソーダライト方ソーダ石Na4Al3(SiO4)3Cl準長石   ラピスラズリを構成する一成分でもある青色の宝石。[69]
ダイオプサイド透輝石CaMgSi2O6輝石   
黄緑   
ケイ酸塩鉱石である透輝石のうち外観の美しいものが宝石として利用される。スター効果を示すものもある。[70]
[71]
タイガーズアイ虎目石SiO2石英金色   、赤茶色   アスベストの繊維を含んだ石英であり、カボション・カットにすることでキャッツアイ効果を示す。安価であるため猫目石のイミテーションとして利用される。[72]
ダイヤモンド金剛石C多様金剛光沢を示す宝石。モース硬度10と非常に硬い宝石であるが、へき開を有しているため一定方向に割れやすい。ほとんどのダイヤモンドは無色から黄みがかった色を示すが、希に様々な色を有するダイヤモンドも産出される。[73]
[74]
タンザナイト(Ca2Al3(SiO4)(Si2O7)O(OH))緑簾石   タンザニアで産出するゾイサイトを加熱処理することで濃い青色とした宝石。[71]
ターコイズトルコ石CuAl6(PO4)4(OH)8·4H2O   、青   古来より利用されてきた鮮やかな青色から緑色を呈する宝石。その色は微量元素として含まれる銅や鉄に起因しており、石によっては多孔質で退色しやすいものもある。古代ペルシャでは魔除けとしても利用されていた。[75]
[76]
ターフェアイトBeMgAl4O8   スピネルに似た淡い紫色を示す宝石であり、1968年にスリランカの砂礫から発見されるまではカットされた4つの宝石のみしか確認されていなかったほどに希少な宝石だった。現在ではスリランカやタンザニア、中国などで産出される。名称は発見者であるオーストリア伯爵・アイルランド子爵のリヒャルト・ターフェ(オーストリア首相エドゥアルト・ターフェの孫)に由来する。[77]
チャロアイトK(Ca,Na)2Si4O10(OH,F)・nH2O   、白   、黒   強い紫色を示す宝石。1947年にロシアで発見され、1978年に鉱物として認定された比較的新しい宝石。[78]
ツァボライト灰礬柘榴石Ca3Al2(SiO4)3ガーネット   グロッシュラー系のガーネットであり、クロムやバナジウムが不純物として含まれることで緑色を示す。[79]
ツリーアゲートSiO2石英
玉髄
   、白   白い石の中に緑色の内包物が含まれたアゲートであり、苔瑪瑙に類似している。[80]
デマントイド灰鉄柘榴石Ca3Fe2(SiO4)3ガーネット   アンドラダイト系のガーネットであり、金剛光沢を持つ緑色の宝石である。[81]
[82]
デンドリティック・アゲート模樹瑪瑙SiO2石英
玉髄
   、黒   、茶   樹状の内包物を有する玉髄。内包物は通常マンガンである。[83]
トパゾライト灰鉄柘榴石Ca3Fe2(SiO4)3ガーネット   アンドラダイト系のガーネットであり、トパーズに似た黄色の宝石である。[84]
[85]
トパーズ黄玉Al2SiO4(F,OH)2多様多様な色を示す宝石であるが無色から黄色のものが多く、黄玉の和名が差すように黄色い宝石の代名詞とされる。赤からオレンジがかった黄色を示すトパーズは「インペリアルトパーズ」として珍重される。へき開が完全であるため衝撃に弱く割れやすい。青色のものは放射線処理によって発色させた加工品も多く出回っている。[86]
[87]
[88]
トリフェーンリシア輝石LiAlSi2O6リシア輝石多様多様な色彩を示す多色性の強い宝石。へき開が完全であるため脆い。桃色を示すものはクンツァイト、緑色を示すものはヒデナイトなど、色によって様々な名称で呼ばれる。[89]
トルマリン電気石CuAl6(PO4)4(OH)8·4H2O電気石   
多様
単体では黒色の物が多いが、含まれる微量元素の組み合わせによって様々な色合いを呈する宝石。異極晶の晶癖に由来して帯電する性質を有しているため電気石とも呼ばれる。[90]
ネフライト軟玉、軟玉翡翠Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2翡翠   、白   、黒   、茶   、黄   緑からクリーム色を示す角閃石であり、翡翠とは似て非なる宝石。繊維が交差し合う構造を持ち非常に強靭なため加工しやすく、彫刻にも多用される。[91]
パイライト黄鉄鉱FeS2   、金   「愚か者の金」と呼ばれるように、金によく似た色調を示す硫化鉄鉱石。観賞用や宝石として長年利用されてきており、その黄金の輝きから金運をもたらすパワーストーンとしても利用されている。[92]
[93]
パイロープ苦礬柘榴石Mg3Al2(SiO4)3ガーネット   マグネシウムを含んだガーネットであり、血赤色を示す宝石。[94]
ハックマナイトハックマン石Na8Al6Si6O24(Cl.S)2   無色から淡いピンク色の宝石であるが、紫外線の照射により赤みがかった紫色に変色する。ソーダライトの希少種。[95]
パパラチアサファイア鋼玉Al2O3コランダム   
オレンジ   
スリランカやベトナム、アフリカで産出されるオレンジ色を示すサファイア。希少な宝石であり、中程度の彩度と明るい色調を有する。[96]
パライバトルマリンNa(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4電気石   、緑   銅とマンガンによって鮮やかな水色を呈するトルマリン。名称は産地であるブラジルのパライバから。[97]
[98]
バンデッドアゲート縞瑪瑙SiO2石英
玉髄
多様同心円状の縞模様を呈するアゲートであり、白色や灰色、黄褐色などを示す。[99]
パール真珠多様真珠光沢を有し多様な色を示す生物由来の宝石。貝の体内に入った異物が真珠層で包まれることで形成される。養殖による生産も行われており、プラスチックにタチウオの皮を貼りつけた模造品も生産されている。[100]
[101]
ヒデナイトスポジュミン・リシア輝石LiAlSi2O6リシア輝石   不純物として含まれるクロムによって緑色を呈するリシア輝石。緑と透明の二色性を示す。[102]
ファイヤーアゲート炎瑪瑙SiO2石英
玉髄
   、茶   、虹色(遊色効果主に茶色、赤、オレンジといった色を示すアゲート。針鉄鉱や褐鉄鉱の層の上に石英の薄膜が層をなす構造をしているため遊色効果が現れる。[103]
ブラックオパール黒蛋白石SiO2・nH2O虹色遊色効果によって虹色に光がきらめくオパールのうち、石の地の色が黒色のもの。ブラックオパールはオパールの中でも希少性が高い。[33]
ブラッドストーン、ヘリオトロープ血玉石SiO2・nH2O石英
(碧玉)
   、赤   酸化鉄に由来する赤い斑点がみられる緑色の碧玉。中世にはその赤い斑点がキリストの血であると考えられており、特別な力があると信じられていた。[104]
[105]
プルームアゲート羽瑪瑙SiO2石英
玉髄
   、茶   透明な玉髄中に羽のような内包物が含まれたアゲートであり様々な色を示す。[106]
プレーナイト葡萄石Ca2Al(AlSi3O10)(OH)2   緑色をした宝石。南アフリカ産のものはケープ・エメラルドとも呼ばれる。名称は発見者であるオランダの軍人プレーン大佐に由来する。[107]
[108]
フローライト蛍石CaF2多様含まれる不純物によって多様な色を呈する宝石であり、紫外線により蛍光を示すものもある。硬度4と軟らかくへき開が完全であるため、衝撃に弱く割れやすい。[109]
[110]
ヘソナイト灰礬柘榴石Ca3Al2(SiO4)3ガーネット   グロッシュラー系のガーネットであり、鉄が不純物として含まれることで朱からオレンジがかった赤色を示す。[111]
[82]
ペツォッタイトCs(Be2Li)Al2Si6O18   ベリルの変種であり赤色を示す宝石。カボション・カットにすることでキャッツアイ効果を示す。2002年に発見された新しい宝石であり、名称はこの石を初めて調査したイタリアの鉱物学者であるフェデリコ・ペツォッタに由来する。[112]
[113]
ヘマタイト赤鉄鉱Fe2O3   黒から灰色の強い輝きを示す宝石であり「黒いダイアモンド」とも呼ばれる。名称はギリシア語で「血のような」を意味する「haimatites」に由来し、しばしば石英中の内包物として血のような茶褐色を呈する。[114]
[115]
[116]
ヘリオドールBe3Al2Si6O18ベリル   多色性を示す黄色のベリル。同じベリルであるアクアマリンなどと同時に産出される。[117]
ペリドット橄欖石(Mg, Fe)2SiO4   不純物として含まれる鉄の影響でオリーブ色を呈する宝石であり、英名のオリビンや和名のカンラン石は共に石の色に由来する。[118]
ベリル緑柱石Be3Al2Si6O18ベリル多様ベリリウムを主成分とした比重の軽い宝石。緑色のものはエメラルド、
水色のものはアクアマリンと、含まれる不純物によって様々な色を呈し、それぞれ別の名称で呼ばれる。
[119]
[120]
ボツワナアゲートSiO2石英
玉髄
   
褐色   
灰色   
蝋光沢を持つ灰色の縞瑪瑙。名称はその発見地に由来する。[121]
ホークスアイ鷹眼石・青虎眼石SiO2石英   、青   青色アスベストの繊維が内包されているため、キャッツアイ効果により黒色から青色を示す石英。その色合いは酸化鉄によるものである。[122]
マラカイト孔雀石Cu2(CO3)(OH)2   塩基性炭酸銅に由来する緑色の宝石であり縞模様を有する。アズライトと共に産出することが多い。古来から有名な銅の産地であったキプロスや日本などで銅と共に産出された。現在はザイールで多く産出される。[123]
[124]
[125]
[126]
マリー・ガーネット灰礬柘榴石Ca3Al2(SiO4)3黄緑から黄色を示すガーネット   グロッシュラー系のガーネットであり、マリ共和国で産出する。[82]
ムーンストーン月長石(Na,K)AlSi3O8長石   長石の多重層による光の干渉でシラー効果を示す宝石。また、カボション・カットにすることでキャッツアイ効果を出すこともできる。[127]
[128]
メラナイト含チタン灰鉄柘榴石Ca3Fe2(SiO4)3ガーネット   アンドラダイト系のガーネットであり、チタンを不純物として含んで黒色を示す。[129]
モスアゲート苔瑪瑙SiO2石英
玉髄
   、白   、黒   
褐色   
玉髄の中に苔を思わせる内包物が含まれたアゲートであり、様々な色が存在する。[130]
モルガナイトBe3Al2Si6O18ベリルピンク   マンガンを不純物として含み、ピンクと無色の二色性を示すベリル。モルガナイトの名称は銀行家のジョン・モルガンに由来する。[131]
ユークレースBeAlSiO4(OH)   、緑   、黄   
無色
無色から青、緑色を示す希少な宝石。へき開が良好で割れやすい性質を持ち、ユークレースという名称は「壊れやすい」という意味のギリシャ語に由来している。[132]
[133]
ラピスラズリ瑠璃混合物   青金石のほか複数の鉱物が混ざった混合物であり、濃い紺色をした宝石。アフガニスタン産のものは黄鉄鉱由来の金色の粒が含まれ、方解石や長石由来の白い模様が入ったものもある。[134]
[135]
ラブラドライト曹灰長石(Ca,Na)(Al,Si)4O8長石   、緑   、黒   宝石自体の色は灰色であるが、長石の薄膜が層を成している構造のために遊色効果が起こり、虹色の光沢を示す。[127]
[136]
ラリマー、ブルー・ペクトライトNaCa2Si3O8(OH)   ドミニカ共和国で産出される水色の宝石。[137]
ルチル金紅石TiO2   、赤   ダイヤモンドよりも高い屈折率を持ち、ダイヤモンド光沢を示す宝石。ブリリアントカットにされたものは代用ダイヤとしても利用される。酸化チタンから人工的に製造した合成ルチルは、チタニアダイヤとも呼ばれる。針状結晶が水晶などに内包物として含まれることも多く、サファイアなどに内包されるとスター効果を引き起こす。[138]
[139]
ルビー紅玉Al2O3コランダム   不純物として3価のクロムを含み赤色を呈するコランダム。結晶中にルチルが含まれるものはカットによってスター効果を示す。[140]
[141]
ルベライトNa(LiAl)3Al6Si6O18(BO3)3(OH)4電気石   赤色を呈するトルマリン。繊維状の組織を内包しており、キャッツアイ効果を示す。[142]
レースアゲート縞瑪瑙SiO2石英
玉髄
多様石全体に縞模様や渦模様、ジグザクなどの模様が現れているアゲート。世界中の産地で様々な色、模様の物が産出されており、
水色のブルーレースアゲート、赤茶色のラグナレースアゲート、複雑な模様のクレイジーレースアゲート、など様々な名称で呼ばれている。
(17番目、ブルーレースアゲート)[143]
レインボー・ガーネット灰鉄柘榴石Ca3Fe2(SiO4)3ガーネットアンドラダイト系のガーネットであり、虹色を示す宝石である。[144]
レッドベリルBe3Al2Si6O18ベリル   マンガンを不純物として含み赤色を示すベリル。[145]
ローズオーラSiO2石英   水晶に金や白金を蒸着させた赤色の人工宝石。
ローズクォーツ紅水晶SiO2石英ピンク   不純物などの影響でピンク色を呈する石英。[146]
ロードクロサイトMnCO3ピンク   菱マンガン鉱からなるピンクから赤色の宝石。中南米が主な産地であることから「インカのバラ(インカローズ)」とも呼ばれる。[147]
ロードライトガーネット   アルマンディンパイロープを主な組成としたガーネットであり、紫がかった赤色を示す宝石。[148]
[82]

出典

  1. 宝石とは一言で云うとなになの?”. 日本宝石協同組合. 2013年3月7日閲覧。
  2. 大場、露木 (1997) 35頁。
  3. 菅原通済 (1966). 新しい宝石. 保育社. p. 107. ISBN 9784586501007
  4. ホール (1996) 121頁。
  5. ホール (1996) 21頁。
  6. 斉藤 (2010) 269頁。
  7. 堀 (2009) 115頁。
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  15. 斉藤 (2010) 338頁。
  16. 堀 (2009) 16頁。
  17. 崎川 (1980) 68頁。
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参考文献

和書

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  • 鉱物科学萌研究会『鉱物―萌えて覚える鉱物科学の基本』松原聰 監修、PHP研究所、2010年。ISBN 4569773745。
  • 斉藤貴子『366日 誕生石の本』日本ヴォーグ社、2010年、増補改訂版。ISBN 452904890X。
  • 崎川範行『宝石のみかた』保育社、1980年。ISBN 4586505001。
  • 崎川範行『宝石』保育社、1992年。ISBN 4586508248。
  • 田賀井篤平『宝石―趣味の手づくり』保育者、1995年。ISBN 4586508787。
  • 堀秀道『「鉱物」と「宝石」を楽しむ本』PHP研究所〈PHP文庫〉、2009年。ISBN 978-4-569-67266-3。
  • 村上雅人『元素を知る事典: 先端材料への入門』海鳴社、2004年。ISBN 9784875252207。
  • CR&LF研究所、月音『運命のパワーストーン: 身につけるだけでいいことが起こる』PHP研究所、2011年。ISBN 4569800130。
  • 青木貴彦『宝石選びの基礎知識』PHP研究所、2007年。ISBN 4569638023。
  • 大場よう子、露木宏『ジュエリー―創作の楽しみ』保育社、1997年。ISBN 4586508965。

洋書

  • Brenda Knigh (2003). Gem Magic: Crystals and Gemstones for Love, Luck, and Power. Fair Winds. ISBN 9781610593632
  • Antoinette Leonard Matlins (2010). Colored Gemstones: The Antoinette Matlins Buying Guide: How to Select, Buy, Care for & Enjoy Sapphires, Emeralds, Rubies and Other Colored Gems with Confidence and Knowledge. Gemstone Press. ISBN 094376372X
  • Michael O'Donoghue (2006). Gems, Sixth Edition. Butterworth-Heinemann. ISBN 0750658568
  • Patti Polk (2012). Collecting Rocks, Gems and Minerals: Identification, Values and Lapidary Uses. Krause Publications. ISBN 9781440232756
  • Robert Simmons,Naisha Ahsian (2007). The Book of Stones: Who They Are & What They Teach. North Atlantic Books. ISBN 1556436688
  • Walter Schumann (2009). Gemstones of the World. Sterling Publishing Company, Inc.. ISBN 9781402768293
  • Arthur Thomas (2008). Gemstones: Properties, Identification and Use. New Holland Publishers. ISBN 9781845376024

関連項目

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