ローレンシウム

ローレンシウム (: lawrencium [ləˈrɛnsiəm]) は原子番号103の元素元素記号Lrアクチノイド系列最後の元素[1]超ウラン元素である。安定同位体は存在せず、半減期もほとんどの同位体で3分未満と短い。一番半減期が長いのはローレンシウム262(半減期3.6時間)である。

ノーベリウム ローレンシウム ラザホージウム
Lu

Lr

Upt
103Lr
外見
不明
一般特性
名称, 記号, 番号 ローレンシウム, Lr, 103
分類 アクチノイド
, 周期, ブロック n/a, 7, dまたはf
原子量 [262]
電子配置 【Rn】5f14 7s2 7p1
電子殻 2, 8, 18, 32, 32, 8, 3(画像)
物理特性
固体(推定)
原子特性
酸化数 3
イオン化エネルギー 第1: 443.8 kJ/mol
第2: 1428.0 kJ/mol
第3: 2219.1 kJ/mol
共有結合半径 161 pm
その他
CAS登録番号 22537-19-5
主な同位体
詳細はローレンシウムの同位体を参照
同位体 NA 半減期 DM DE (MeV) DP
252Lr syn 0.36 s α 9.02, 8.97 248Md
253mLr syn 0.57 s α 8.79 249Md
253gLr syn 1.49 s α (92 %) 8.72 249Md
SF (8 %)
254Lr syn 13 s α (78 %) 8.46, 8.41 250Md
ε (22 %) 254No
255Lr syn 21.5 s α 8.43, 8.37 251Md
256Lr syn 27 s α 8.62, 8.52, 8.32... 252Md
257Lr syn 0.65 s α 8.86, 8.80 253Md
258Lr syn 4.1 s α 8.68, 8.65, 8.62, 8.59 254Md
259Lr syn 6.2 s α (78 %) 8.44 255Md
SF (22 %)
260Lr syn 2.7 min α 8.04 256Md
261Lr syn 44 min SF/ε ?
262Lr syn 3.6 h ε 262No

ローレンシウムは重イオン線型加速器で、カリホルニウムから生成される。同位体に関しては、ローレンシウムの同位体を参照。

名称

元素名は、米国の物理学者アーネスト・ローレンスサイクロトロンの発明者)の名がもとになっている。発見者らは元素記号 Lw を提案したが、1963年に Lr になった[2]

歴史

1961年カリフォルニア大学バークレー校ギオルソ (A.Ghiorso) らにより、カリホルニウム(249Cf、250Cf、251Cf、252Cf の混合物)に重イオン線型加速器で加速したホウ素10B または 11B)を照射して人工的に作られた[2]。この時作られたのはローレンシウム258で、半減期が4.2秒しかなかった。一番半減期が長いのは3.6時間のローレンシウム262である。このため、化学的・物理的性質はほとんど分かっていない。原子価が+3価であることは分かっている。

1997年IUPACが次の104番元素であるラザホージウムから109番元素のマイトネリウムまでを承認し周期表に追加するまで、長らく最後の元素として知られていた。

用途

ローレンシウムは半減期が短く目に見えるほどの量が作られていないので、研究用以外に用途がない。

出典

  1. ローレンシウム(Lr)のイオン化エネルギー測定に成功”. 日本原子力研究開発機構. 2015年4月19日閲覧。
  2. 桜井弘 『元素111の新知識』 講談社、1998年、412~413頁。ISBN 4-06-257192-7。
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