ライスボウル

ライスボウル(英表記:Rice Bowl)は、アメリカンフットボールの日本一のチームを決定する選手権試合。現在の大会正式名称は「アメリカンフットボール日本選手権 プルデンシャル生命杯 第○○回ライスボウル」である。最多優勝は、オービックシーガルズ(「リクルートシーガルズ」と「シーガルズ」時代を含む)の計8回。

アメリカンフットボール日本選手権
ライスボウル
会場となる東京ドーム
競技 アメリカンフットボール
開始年 1948
主催 日本アメリカンフットボール協会
チーム数 2チーム
加盟国 日本
前回優勝 オービックシーガルズ(8回目)
最多優勝 オービックシーガルズ(8回)

概要

元々この大会は1948年から学生オールスターの東西対抗戦として1月15日の前後に行われてきたが、1983年度(1984年開催)から日本選手権として位置付けられ、学生代表と社会人代表が直接対決する形となり、併せて毎年1月3日に開催されるように変更された[1]。選出方法は以下の通り。

  • 学生代表
    • 1983 - 2005年度と2009年度以降は甲子園ボウルの勝者。
    • 2006 - 2008年度は甲子園ボウルの勝者・東日本学生王者決定戦(シトロンボウル)の勝者・西日本学生王者決定戦(ウエスタンボウル)の勝者の3チームから学生代表決定委員会が選定する方式であった。
    • 2005年度までは甲子園ボウルが関東と関西の両連盟による対抗戦であったため、関東・関西以外の連盟の所属チームには出場権が無かった。2006年度より北海道・東北・中四国・九州の各学生アメリカンフットボール連盟の所属チームに対しても出場への門戸が開かれる形となり、制度上は全ての学生アメリカンフットボール連盟の所属チームに対してライスボウル出場の可能性が与えられることとなった。ただし、実際には上記3つのボウルゲームの出場資格を満たす北海道・東北・関東・関西・中四国・九州の各学生1部リーグ所属チームに限られていた(北陸及び東海学生1部リーグは関西学生Div.2〔2部〕に相当していたため、両リーグ所属チームは除外されていた)。2009年度から甲子園ボウルが「全日本大学アメリカンフットボール選手権大会」の決勝戦としてリニューアルされたため、これまで出場権が与えられていなかった地域を含めた全国8地区9チーム(関東のみ2チーム、他各地域代表1チームずつ、2016年度より関西のみ2チーム、他各地域代表1チームずつ、2019年度は関西の出場枠が1つ増え、計10チーム)のトーナメントで優勝したチームが出場する。
  • 社会人代表[2]
    • 1983 - 86年度は日本実業団リーグの優勝チーム。
    • 1987年度以降は日本社会人選手権(旧称 東京スーパーボウル。これ以降クラブチームの出場が可能となる。1989年度から日本社会人アメリカンフットボールリーグの決勝戦を兼ねる。2003年度からジャパンエックスボウルに名称変更)の優勝チーム。

試合会場は1990年度(1991年開催)までは国立霞ヶ丘陸上競技場だが、1991年度(1992年開催)以降は東京ドームである[3]

ライスボウルの最優秀選手(MVP)には、ポール・ラッシュ杯(清泉寮を興し、アメリカンフットボールを日本に広めたポール・ラッシュにちなむ)が贈られる。

大会名称の「ライス」とは、年末年始にかけて行われるアメリカのカレッジフットボールのボウル・ゲームの名称が開催地の特産品(例:ローズボウル=バラシュガーボウル=砂糖オレンジボウル=オレンジなど)の名が付いているのに倣って、日本の主食であるの英名「ライス」を冠したものである。

以前は社会人が同好会的に活動していたため、なかなか練習量に勝る学生に勝つことが出来ず、ラグビーその他殆どのスポーツと違い、学生チームの方が強いという奇妙な状態であったが、オンワードオークスリクルートシーガルズなど、ある程度の練習時間を確保出来るチームが出現し、次第に他のスポーツ同様、社会人チームが学生チームを上回るようになった。

1988 - 1990年度の日大3連覇以後、大学チームは1995年度の京大、その後も2001年度の関西学院大まで社会人チームに勝てず、90年代を通じて“学連はライスボウルを獲れない”、“社高学低”といった評価がなされたが、立命館大の台頭などもあり、学生・社会人の力量は以前よりは拮抗する時期もあった。

しかし、2009年(平成21年)を最後に学生チームは10年程、社会人チームの後塵を拝している。前述の通り、練習量を確保できる上に外国人選手の登録が各チーム4人(同時にフィールドに立てるのは2人)まで可能となり、スピードは辛うじて互角に渡り合えるとしてもスキル、特にフィジカルでは圧倒的に及ばなくなっており、開催そのものへの異議を唱える者がいることもまた事実であり、日本アメリカンフットボール協会側からも開催存続を前提にレギュレーションの見直しについて検討するコメントが言及されている[4][5][6]

その様な中でも未だ正月の風物詩として、学生はどこまでやれるのかと注目度は高い。当日には前座試合としてフラッグフットボール日本選手権大会決勝戦が、後座試合として女子タッチ・フットボールの全日本王座決定戦である「さくらボウル」が行われていた。2017年開催より、前座第一試合として「さくらボウル」が、前座第二試合として「関東中学生アメリカンフットボール オールスター戦」が開催されることになった。

前述の通り、近年の社会人チームと学生チームの実力差が顕著になっていることから、2020年度(2021年開催)を持って現行方式での大会を終了することになった。2021年度(2022年開催)以降については、Xリーグ優勝決定戦など新方式での開催を検討している[7]

その様な状況下、2021年1月30日、日本アメリカンフットボール協会の臨時理事会において、2021年度より対戦を見直し、大学生チームの出場を取り止め、ライスボウルの名称は継続しつつ、2022年1月3日(予定)に社会人優勝決定戦を「アメリカンフットボール日本選手権 ライスボウル」として開催する旨が決議された[8]

テレビ中継は2010年度(2011年開催)シーズンまでNHK教育テレビ、2011年度(2012年開催)シーズンよりNHK BS1で生中継されている。[9]なおNHK以外の中継は一時、Xリーグ中継局のスカイ・Aが録画中継を行ったこともあり、スカイ・A中継をKBS京都テレビ埼玉がネットしたこともある。また1990年開催以後、東京ケーブルネットワーク(TCN)製作を受けており、TCNの自主放送チャンネルでも放送されていたこともある。

試合方式

  • 15分4クオーター(計60分) 第2・3クオーター間にハーフタイムを入れる。
  • 同点の場合は延長戦コイントスはしないでそのまま試合終了とし双方の優勝とみなす。

大会協賛スポンサー

過去の戦績

歴代成績

開催年優勝スコア準優勝
1948年1月17日1関東33-12関西
1949年1月2日2関東52-0関西
1950年1月4日3関西19-13関東
1951年1月2日4関東27-6関西
1952年1月5日5関東20-7関西
1953年1月1日6関東43-0関西
1954年1月1日7関東20-7関西
1955年1月1日8関東20-0関西
1956年1月1日9関東19-0関西
1957年1月13日10関西21-13関東
1958年1月1日11関東31-0関西
1959年1月1日12関東25-0関西
1960年1月1日13関東68-0関西
1961年1月1日14関東22-12関西
1962年1月1日15関東42-16関西
1963年1月1日16関東40-8関西
1964年1月1日17関西12-6関東
1965年1月1日18関東44-6関西
1966年1月15日19関西20-14関東
1967年1月15日20関西34-30関東
1968年1月15日21関西18-8関東
1969年1月15日22関東16-12関西
1970年1月15日23関西14-8関東
1971年1月15日24関西28-6関東
1972年1月16日25関東30-20関西
1973年1月15日26関西28-26関東
1974年1月13日27関西47-0関東
1975年1月12日28関東31-7関西
1976年1月11日29関西14-10関東
1977年1月9日30関西21-7関東
1978年1月16日31関東26-14関西
1979年1月4日32関東21-0関西
1980年1月4日33関東42-14関西
1981年1月4日34関東35-15関西
1982年1月10日35関東20-9関西
1983年1月16日36関東37-34関西
  • 第1回 - 第9回:明治神宮外苑競技場、第10回・第15回 - 第17回:後楽園競輪場、第11回:後楽園球場、その他:国立霞ヶ丘陸上競技場。

ライスボウルは第36回大会までは学生オールスターの東西対抗戦(関東24勝・関西12勝)であり、開催回はその時からのものを引き継いでいる。ここでは、現在の「大学代表vs社会人代表」の形式となった第37回大会以降の成績について掲載する。

開催年大学スコア社会人
1984年37京都大学ギャングスターズ29-28レナウンローバーズ
1985年38日本大学フェニックス53-21レナウンローバーズ
1986年39関西学院大学ファイターズ42-45レナウンローバーズ
1987年40京都大学ギャングスターズ35-34レナウンローバーズ
1988年41京都大学ギャングスターズ42-8レナウンローバーズ
1989年42日本大学フェニックス47-7レナウンローバーズ
1990年43日本大学フェニックス42-14アサヒビールシルバースター
1991年44日本大学フェニックス35-13松下電工インパルス
1992年45関西学院大学ファイターズ6-28オンワードオークス
1993年46京都大学ギャングスターズ20-29アサヒビールシルバースター
1994年47関西学院大学ファイターズ23-28アサヒビールシルバースター
1995年48立命館大学パンサーズ14-16松下電工インパルス
1996年49京都大学ギャングスターズ35-21松下電工インパルス
1997年50京都大学ギャングスターズ16-19リクルートシーガルズ
1998年51法政大学トマホークス0-39鹿島ディアーズ
1999年52立命館大学パンサーズ16-30リクルートシーガルズ
2000年53関西学院大学ファイターズ17-33アサヒビールシルバースター
2001年54法政大学トマホークス13-52アサヒ飲料チャレンジャーズ
2002年55関西学院大学ファイターズ30-27アサヒ飲料チャレンジャーズ
2003年56立命館大学パンサーズ36-13シーガルズ
2004年57立命館大学パンサーズ28-16オンワードスカイラークス
2005年58立命館大学パンサーズ7-26松下電工インパルス
2006年59法政大学トマホークス17-47オービックシーガルズ
2007年60法政大学トマホークス29-30オンワードスカイラークス
2008年61関西学院大学ファイターズ38-52松下電工インパルス
2009年62立命館大学パンサーズ17-13パナソニック電工インパルス
2010年63関西大学カイザース16-19鹿島ディアーズ
2011年64立命館大学パンサーズ0-24オービックシーガルズ
2012年65関西学院大学ファイターズ28-38オービックシーガルズ
2013年66関西学院大学ファイターズ15-21オービックシーガルズ
2014年67関西学院大学ファイターズ16-34オービックシーガルズ
2015年68関西学院大学ファイターズ24-33富士通フロンティアーズ
2016年69立命館大学パンサーズ19-22パナソニックインパルス
2017年70関西学院大学ファイターズ13-30富士通フロンティアーズ
2018年71日本大学フェニックス9-37富士通フロンティアーズ
2019年72関西学院大学ファイターズ17-52富士通フロンティアーズ
2020年73関西学院大学ファイターズ14-38富士通フロンティアーズ
2021年74関西学院大学ファイターズ18-35オービックシーガルズ
  • 通算成績:社会人代表チーム26勝・大学代表チーム12勝

出場チーム毎の戦績

出場回数順、成績の同じものは出場の古い順。チーム名の表記は全て直近の出場時の名称に統一。

学生代表チーム
チーム名出場優勝準優勝
関西学院大学ファイターズ14113
立命館大学パンサーズ835
京都大学ギャングスターズ642
日本大学フェニックス541
法政大学トマホークス404
関西大学カイザース101
社会人代表チーム
チーム名出場優勝準優勝
オービックシーガルズ981
パナソニックインパルス743
レナウンローバーズ615
富士通フロンティアーズ550
アサヒビールシルバースター431
オンワードスカイラークス321
鹿島ディアーズ220
アサヒ飲料チャレンジャーズ211

脚注

  1. ライスボウルとはコトバンク。
  2. 社会人アメリカンフットボールの歩み - 一般社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会 2021年3月6日閲覧。
  3. 日本スポーツ振興センター 『SAYONARA国立競技場56年の軌跡 1958-2014』 朝日新聞出版、2014年、81頁。ISBN 978-4-02-190250-5。
  4. 関学大・鳥内監督「次元が違いすぎる」社会人対大学の大会方式に疑問呈す - デイリースポーツ online 2019年1月3日。
  5. 契約であと2年は社会人王者対学生王者という構図は変えられず…… - サンケイスポーツ 2019年1月6日、2019年1月9日閲覧。
  6. ライスボウルの見直しなし 枠組みや出場制限などの変更なく継続 - サンケイスポーツ 2019年12月15日。
  7. 現行のライスボウル消滅へ 実力差顕著で新方式協議”. 日刊スポーツ (2021年1月6日). 2021年1月9日閲覧。
  8. ライスボウルの対戦方式を見直しへ ‐ Xリーグ 2021年1月31日、2021年2月19日閲覧。
  9. 2009年度より学生代表決定戦の「毎日甲子園ボウル」、2012年度よりXリーグ決勝戦「ジャパンエックスボウル」の生放送が行われるため、日本の3大ボウルゲームを独占放送することとなる。

外部リンク

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