フラット (記号)

フラット: flat)とは西洋音楽五線記譜法による楽譜で用いられる変化記号」のこと。変記号(へんきごう)とも呼ばれ、半音さげることを表す。イタリア語ではベモーレ(bemolle)、フランス語ではベモル(bémol)、ドイツ語ではベー(b, Be)と呼ばれる。

フラットの表現

形状

縦棒とその下端と中間を右側に引く曲線で構成される。音符の位置と曲線の位置が一致するように記述する。

ダブルフラット

𝄫

ダブルフラット

ダブルフラットはフラットを左右に接して並べた記号で半音さげ、さらに半音さげる記号である[1][2]

歴史

中世西洋音楽ではネウマ譜のほかにアルファベット1文字を使った音名が併用された。グイード・ダレッツォによる6音音階 (hexachord) の理論は全音階に近かったが、ロ音(B)のみは半音低い変ロ音が存在し、高い方を「硬いロ」(ラテン語: B durum)、低い方を「柔らかいロ」(B molle)と呼んだ。記号として硬いロを角ばったbで、柔らかいロを丸みを帯びたbで表した。前者がナチュラル記号、後者がフラット記号として現在まで伝わった[3]。フラット記号を意味するイタリア語: bemolleフランス語: bémolなどはラテン語で柔らかいロ音を意味する「B molle」に由来する。

文字コード

記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称
U+266D1-2-85♭
♭
フラット
music flat sign
𝄫U+1D12B-𝄫
𝄫
musical symbol double flat
𝄬U+1D12C-𝄬
𝄬
musical symbol flat up
𝄭U+1D12D-𝄭
𝄭
musical symbol flat down
𝄳U+1D133-𝄳
𝄳
musical symbol quarter tone flat

脚注

  1. 練習の手引き〜ダブルシャープ Archived 2013年1月20日, at the Wayback Machine.
  2. ダブルフラットやダブルシャープの意味はなんですか?
  3. Carl Parish (1959) [1957], The Notation of Medieval Music, W.W. Norton, pp. 27-28

関連項目

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