ハルツーム

ハルツームハルトゥーム英語: Khartoumアラビア語: الخرطوم al-kharṭūm、意味:象の鼻)は、スーダン首都人口2000年時点で約2,730,000人。2010年都市的地域の人口は518万人であり、世界第58位、アフリカでは第5位である[1]。現地での発音は「カルトゥーム」に近い。

ハルツーム
الخرطوم
Al-Khartoum
市章
位置
位置
ハルツーム
ハルツーム (ハルツーム)
ハルツーム
ハルツーム (スーダン)
ハルツーム
ハルツーム (アフリカ)
座標 : 北緯15度34分48秒 東経32度31分12秒
行政
スーダン
  ハルツーム州
  ハルツーム
Governor Abdul rahman al khidir
人口
人口 (2008年現在)
  市域 1,410,858人
  市街地 639,598人
  都市圏 5,274,321人
その他
等時帯 中央アフリカ時間(CAT) (UTC+2)

概要

人口規模は100万を超えるが、近隣の北ハルツーム(الخرطوم بحري al-kharṭūm baḥrī)とオムドゥルマンأم درمان ’umm durmān)(西郊)とで都市圏を形成しており、合わせて400万以上の居住者がいる。人口増加が著しく、 2025年に794万人、2050年に1600万人、2075年に3068万人、2100年の人口予測では5659万人を数える世界6位の超巨大都市となる予測が出ている[2]

歴史

1820年に、エジプトのムハンマド・アリー朝による支配の拠点として築かれた。ナイル航路の拠点となり、奴隷貿易の中継地として栄えた。

マフディー戦争では大英帝国ゴードン将軍が守備したハルツームをマフディー・ムハンマド・アフマドの軍が1884年3月13日から包囲し、1885年1月26日に陥落させた(ハルツーム包囲戦)。オムドゥルマン1898年9月2日にマフディー軍はイギリス軍に敗れ、1万人以上が殺害された。

1998年8月7日ナイロビダルエスサラームアメリカ大使館爆破事件アルカーイダに関係して化学兵器を製造しているとされ、8月20日ハルツームのアッ=シファーの製薬工場がアメリカにより巡航ミサイルで攻撃された。

2019年スーダンクーデターでは、市内などで発生したデモによりオマル・アル=バシール政権が崩壊。同年、後を受けた軍事暫定政権に対しても民主化を求めるデモは続き、多数の死者、負傷者を出している。6月3日には治安部隊が座り込みを行っていたデモ隊を武力で強制排除し、100人以上の死者を出した(ハルツームの虐殺[3][4][5]

ハルツームのパノラマ

地理

ウガンダから流れる白ナイルと、エチオピアから流れる青ナイルの合流地点の南岸に位置する。ナイル川はここからエジプトを通り、地中海へ向かう。

気候

11月から5月までが乾期、7月・8月が雨期である。この2か月間で年間降水量160mmのほとんどを占める。最高気温平均は4月から6月は40を超え、53に達することがある。12月から2月は33を下回る。最低気温平均は5月から10月が25を超え、12月から2月は20を下回るが16までで、世界の主要都市で最も暑い。

ハルツームの気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
平均最高気温 °C (°F) 29.8
(85.6)
33.0
(91.4)
36.8
(98.2)
40.1
(104.2)
41.9
(107.4)
41.3
(106.3)
38.4
(101.1)
37.3
(99.1)
39.1
(102.4)
39.3
(102.7)
35.2
(95.4)
31.8
(89.2)
37
(98.58)
平均最低気温 °C (°F) 15.6
(60.1)
17.0
(62.6)
20.5
(68.9)
23.6
(74.5)
27.1
(80.8)
27.3
(81.1)
25.9
(78.6)
25.3
(77.5)
26.0
(78.8)
25.5
(77.9)
21.0
(69.8)
17.1
(62.8)
22.66
(72.78)
降水量 mm (inch) 0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
.4
(0.016)
4.0
(0.157)
46.3
(1.823)
75.2
(2.961)
25.4
(1)
4.8
(0.189)
.7
(0.028)
0
(0)
156.8
(6.174)
平均降水日数 (≥ 0.1 mm) 0 0 .1 .1 .9 1.2 4.8 4.8 3.2 1.2 0 0 16.3
% 湿度 27 22 17 16 19 28 43 49 40 28 27 30 28.8
平均月間日照時間 341 311 310 330 300 300 279 279 300 310 330 341 3,731
出典 1: World Meteorological Organisation (UN)[6]
出典 2: BBC Weather[7]

経済

ハルツームはスーダンにおいて突出した大都市であり、政治・経済をはじめとしてあらゆる施設が集中している[8]

1990年代にスーダン国内の油田開発が活発になり、非メジャー石油企業の進出が目立つようになった。ハルツーム北部に建設された精油所は、紅海に面したポートスーダンパイプラインで結ばれており、同国の重要な経済施設となっている。南北和平協定により国内最大の開発事業が進み、ホテルや橋が建設された。その他、印刷・ガラス製造・食品加工・繊維などの産業がある。東南アジア企業の進出を受け、通信サービスも発達してきた。

交通

鉄道

内戦経済制裁で鉄道は老朽化していたが、中国から供与された近代的な車両がポートスーダンとの間を運行している[9][10]

空港

教育

スポーツ

ハルツームには複数のサッカークラブがある。

姉妹都市

関連項目

脚注

  1. Hoornweg, Daniel; Pope, Kevin (January 2014). “Population predictions of the 101 largest cities in the 21st century”. Global Cities Institute (Working Paper No. 4). http://media.wix.com/ugd/672989_62cfa13ec4ba47788f78ad660489a2fa.pdf.
  2. Sudan death roll rises to 100 as bodies found in Nile, say doctors”. CNN (2019年6月5日). 2019年7月1日閲覧。
  3. デモ隊排除の死者100人に、ナイル川から40遺体”. CNN (2019年6月6日). 2019年7月1日閲覧。
  4. 大規模デモで発砲 7人死亡、181人負傷”. CNN (2019年7月1日). 2019年7月1日閲覧。
  5. World Weather Information Service – Khartoum”. UN. 2010年5月6日閲覧。
  6. Average Conditions Khartoum, Sudan”. BBC Weather. 2009年8月21日閲覧。
  7. 「東部・南部アフリカ」(ベラン世界地理体系10)p41 田辺裕・竹内信夫監訳 朝倉書店 2019年6月10日初版第1刷
  8. Sudan's new sharp-nosed train a rarity”. Middle East Eye (2014年4月21日). 2018年6月24日閲覧。
  9. Riding the Nile train: could lifting US sanctions get Sudan's railway on track?

外部リンク

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