ノートンライフロック

ノートンライフロック: NortonLifeLock)は、1982年に設立された、アメリカ合衆国アリゾナ州にあるソフトウェア会社である。旧社名はシマンテック。日本法人は1994年平成6年)設立の株式会社ノートンライフロックである。

ノートンライフロック
NortonLifeLock Inc.
種類 株式会社
市場情報 NASDAQ: NLOK
略称 Norton
本社所在地 アメリカ合衆国
アリゾナ州テンピ
設立 1982年3月1日
業種 情報・通信業
事業内容 セキュリティソフトウェアの開発・販売
ハードウェアの開発・販売
コンピュータウイルスの研究・分析
代表者 Daniel H. Schulman (CEO)
従業員数 17,500名[1]
外部リンク www.nortonlifelock.com

歴史

1982年人工知能自然言語の研究家であるゲイリー・ヘンドリックスが自身の研究のためにシマンテックを設立し、当初は人工知能や、それに関連するデータベースソフトウェアの研究に注力した。1984年にC&Eソフトウェアと合併したことから本格的にコンピュータソフトウェアの事業に乗り出し、翌1985年には最初の製品として、データベースソフトウェアにワープロソフトを兼ね備えたソフトウェア"Q&A"を発売した。

1990年ピーター・ノートンが設立したピーター・ノートン・コンピューティング社を買収し、コンピュータメンテナンス/セキュリティソフトの『ノートン』シリーズの開発販売を引き継いでいる。またコンピュータウイルスをはじめとするコンピュータセキュリティの対策やマネージメントを行っている。

2000年代から2010年代前半までは企業買収を繰り返し拡大の一途をたどった。2003年にPowerQuestを買収、2004年VERITAS Software合併を発表し、2005年に合併を完了した。また、2007年にAltirisを、翌2008年にはVontuを買収した。2010年認証局(CA)サービス世界最大手のベリサインの証明書・セキュリティ事業部門を取得した。2016年にはパスワード保護システムを構築するLifeLockを買収した。

一方では、2012年以降業績の悪化が続き、短期間でのCEOの交代を繰り返すようになった。また2015年にはGoogle.comなどの複数のドメインのテスト証明書を所有者の知らないうちに発行していた事が発覚し[2][3]、その2年後の2017年には業界標準の監査を行わずにSSL/TLS証明書を発行するなど様々な問題が発生していたことが明らかとなり[4][5]、ついに同年9月にGeoTrustVeriSign、RapidSSLなどのブランドで提供していたルート証明書Google Chromeに信頼されなくなるという事態に陥った[6]。のちに、Mozilla Firefox[7][8]Apple[9]Microsoft[10]など主要なウェブブラウザとオペレーティングシステムも同様の処置を行う事となった。シマンテックは、この問題から逃げるように同年8月に証明書発行などのWebサイトセキュリティ事業をデジサートに売却していた[11]

2019年ブロードコムがシマンテックの買収に乗り出す。当初は会社全体の買収を試みたものの、結局同年11月に法人向けセキュリティ事業のみを買収し、シマンテックは残りの事業(主に民生向け事業)を営む企業としてノートンライフロックに社名を変更した[12]。(日本法人の社名変更は2020年令和2年)2月[13])なお、ブロードコムが買収した法人向け事業のうちサイバーセキュリティサービス事業は、2020年1月にアクセンチュアへ売却された[14]

主な製品

ブロードコムに移管された製品

過去の製品

ノートン インターネットセキュリティに内包
  • ノートン アンチスパム
  • ノートン コンフィデンシャル
  • ノートン モバイルセキュリティ
  • ノートン オンラインバックアップ
販売終了
  • Symantec pcAnywhere
  • Visual Cafe
    • Visual Cafe for Java JDK1.1.5対応スペシャル版:Visual Cafe for Java2.5 の日本語化版。1998年6月に発売。[15]

脚注

  1. http://www.symantec.com/about/profile/
  2. Sustaining Digital Certificate Security (英語). Google Online Security Blog. 2021年3月6日閲覧。
  3. Symantecの証明書発行に不手際、Googleが対応を要求 (日本語). ITmedia エンタープライズ. 2021年3月6日閲覧。
  4. Chrome’s Plan to Distrust Symantec Certificates (英語). Google Online Security Blog. 2021年3月6日閲覧。
  5. CA:Symantec Issues - MozillaWiki”. wiki.mozilla.org. 2021年3月6日閲覧。
  6. 樽井秀人 (2017年9月12日). Google、Symantec証明書に対する信頼を段階的に削減。「Google Chrome 70」で完全削除”. 窓の杜. 2017年9月12日閲覧。
  7. Thayer, Wayne. Delaying Further Symantec TLS Certificate Distrust (英語). Mozilla Security Blog. 2021年3月6日閲覧。
  8. 株式会社インプレス (2018年3月13日). Mozilla、Symantec証明書の信頼を段階的に削除 ~具体的なスケジュールをアナウンス/2016年6月1日より前に発行された証明書は「Firefox 58」でエラーに (日本語). 窓の杜. 2021年3月6日閲覧。
  9. Web サイト運営者の皆様へ:Symantec 認証局の信頼取り消しについて (日本語). Apple Support. 2021年3月6日閲覧。
  10. Microsoft partners with DigiCert to begin deprecating Symantec TLS certificates (英語). Microsoft Security (2018年10月4日). 2021年3月6日閲覧。
  11. 石井一志 (2017年8月3日). Symantec、Webサイトセキュリティ事業とPKIソリューションをDigiCertへ売却”. クラウド Watch. 2017年9月12日閲覧。
  12. “Broadcom completes Symantec deal, rebrands as NortonLifeLock” (英語). techradar.Pro. (2019年11月6日). https://www.techradar.com/news/broadcom-completes-symantec-deal-rebrands-as-nortonlifelock 2019年11月30日閲覧。
  13. 株式会社ノートンライフロック、シマンテックから社名変更 消費者向けインターネットセキュリティに特化”. @press (2020年3月5日). 2020年4月21日閲覧。
  14. 流転のシマンテック、サービス事業を買収したアクセンチュアが狙う「あの業界」”. 日経Xtech (2020年1月17日). 2020年4月21日閲覧。
  15. 「Visual Cafe for Javaの新版が 早くも登場,目玉は「Open API」」『日経ソフトウエア(創刊号 1998/7)』第1巻第1号、日経BP、1998年6月24日、 10頁。

関連項目

外部リンク

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