キリル数字

キリル数字(キリルすうじ)とは、キリル文字を用いた記数法である。イオニア式のギリシアの数字をほぼそのままキリル文字に置き換えたものであり、ギリシャ文字にない文字は原則として使用しない。現在も教会スラブ語のテキストなどに用いることがある。

各キリル文字は、対応するギリシャ文字と同じ値を持つ。キリル文字を数値として使用するときは上にティトロと呼ばれる線を引く。

なお、グラゴール文字でも文字を数値として用いることがあるが、あるキリル文字と対応するグラゴール文字が数値として同じ値を持つとは限らない。

対応表

文字 авгдеѕзиѳ
数値 123456789
文字 іклмнѯопч
数値 102030405060708090
文字 рстуфхѱѡц[1]
数値 100200300400500600700800900

11から19までは、1の位を先に書く[2]

1,000 以上の数は、数字の前に千を表す記号(҂)を加える。例:

  • – 1706
  • – 7118

さらに大きい数値は専用の記号で囲む。右の図を参照。

符号位置

記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称備考
҃U+0483-҃
҃
COMBINING CYRILLIC TITLO文字の上に引く
҂U+0482-҂
҂
CYRILLIC THOUSANDS SIGN千の位の数字の前に付加する
U+20DD-⃝
⃝
COMBINING ENCLOSING CIRCLE万の位の数字を囲む
҈U+0488-҈
҈
COMBINING CYRILLIC HUNDRED THOUSANDS SIGN十万の位の数字を囲む
҉U+0489-҉
҉
COMBINING CYRILLIC MILLIONS SIGN百万の位の数字を囲む
U+A670-꙰
꙰
COMBINING CYRILLIC TEN MILLIONS SIGN千万の位の数字を囲む
U+A671-꙱
꙱
COMBINING CYRILLIC HUNDRED MILLIONS SIGN億の位の数字を囲む
U+A672-꙲
꙲
COMBINING CYRILLIC THOUSAND MILLIONS SIGN十億の位の数字を囲む

関連項目

脚注

  1. 木村(1985) p.39 では ѧ を使用するとしている
  2. 木村(1985) p.39

参考文献

  • 木村彰一『古代教会スラブ語入門』白水社、1985年、38-39頁。
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