エルビウム

エルビウム (: erbium [ˈɜrbiəm]) は原子番号68の元素元素記号Er希土類元素の一つ(ランタノイドにも属す)。灰色の金属で、常温、常圧で安定な結晶構造は六方最密充填構造 (HCP)。比重は9.05、融点は1497 ℃ (1529 ℃という実験値もあり)、沸点は2863 ℃ (2900 °Cという実験値もあり)。空気中で表面が酸化され、高温で燃えて Er2O3 となる。水にゆっくりと溶ける。に易溶。ハロゲンと反応する。常温で常磁性を示す。安定な原子価は3価。

ホルミウム エルビウム ツリウム
-

Er

Fm
68Er
外見
銀白色
一般特性
名称, 記号, 番号 エルビウム, Er, 68
分類 ランタノイド
, 周期, ブロック n/a, 6, f
原子量 167.259
電子配置 [Xe] 4f12 6s2
電子殻 2, 8, 18, 30, 8, 2(画像)
物理特性
固体
密度室温付近) 9.066 g/cm3
融点での液体密度 8.86 g/cm3
融点 1802 K, 1529 °C, 2784 °F
沸点 3141 K, 2868 °C, 5194 °F
融解熱 19.90 kJ/mol
蒸発熱 280 kJ/mol
熱容量 (25 °C) 28.12 J/(mol·K)
蒸気圧
圧力 (Pa) 1 10 100 1 k 10 k 100 k
温度 (K) 1504 1663 (1885) (2163) (2552) (3132)
原子特性
酸化数 3(弱塩基性酸化物
電気陰性度 1.24(ポーリングの値)
イオン化エネルギー 第1: 589.3 kJ/mol
第2: 1150 kJ/mol
第3: 2194 kJ/mol
原子半径 176 pm
共有結合半径 189 ± 6 pm
その他
結晶構造 六方晶系
磁性 常磁性 (300 K)
電気抵抗率 (r.t.) (poly) 0.860 µΩ·m
熱伝導率 (300 K) 14.5 W/(m·K)
熱膨張率 (r.t.) (poly) 12.2 µm/(m·K)
音の伝わる速さ
(微細ロッド)
(20 °C) 2830 m/s
ヤング率 69.9 GPa
剛性率 28.3 GPa
体積弾性率 44.4 GPa
ポアソン比 0.237
ビッカース硬度 589 MPa
ブリネル硬度 814 MPa
CAS登録番号 7440-52-0
主な同位体
詳細はエルビウムの同位体を参照
同位体 NA 半減期 DM DE (MeV) DP
160Er syn 28.58 h ε 0.330 160Ho
162Er 0.139% >1.4×1014 y α 1.6460 158Dy
β+β+ 1.8445 162Dy
164Er 1.601 % 中性子96個で安定
165Er syn 10.36 h ε 0.376 165Ho
166Er 33.503 % 中性子98個で安定
167Er 22.869 % 中性子99個で安定
168Er 26.978 % 中性子100個で安定
169Er syn 9.4 d β- 0.351 169Tm
170Er 14.910% >3.2×1017 y α 0.0502 166Dy
β-β- 0.6536 170Yb
171Er syn 7.516 h β- 1.490 171Tm
172Er syn 49.3 h β- 0.891 172Tm

名称

イットリア鉱石の産地のイッテルビー (Ytterby) が語源。イッテルビーからはエルビウムの他、イットリウムイッテルビウムテルビウム、と合計四つの新元素が発見されている。これらの元素はいずれも、イッテルビーから名称の一部をとって命名された。

用途

エルビウム(III)塩化物、紫外線を受けるとピンク色の蛍光を発する。

酸化エルビウム(III) Er2O3ガラスの着色剤に使われる(きれいなピンク色になる)。光ファイバーに添加(ドープ)されたり(光信号増幅のため)、YAGレーザーにも添加して利用される(Er:YAGレーザー:医療分野で利用される)。

歴史

モサンデール (C.G.Mosander) が1843年に分離に成功。単体分離は1879年。

同位体

外部リンク

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