アジポニトリル

アジポニトリル (adiponitrile) は有機化合物の一種で、ジニトリルである。可燃性で有毒ガスを放出する恐れがあることから、国連危険物分類の分類6「毒物類」に指定されている[1]。また、日本の毒物及び劇物取締法の関連法令である毒物及び劇物指定令の第2条 第32号では「有機シアン化合物」の一種として劇物指定されている[2][3][4]。日本の消防法に定める第4類危険物(引火性液体)の第3石油類に該当する[4][5]

アジポニトリル
IUPAC名アジポニトリル(許容慣用名)
ヘキサンジニトリル
1,4-ジシアノブタン
分子式C6H8N2
示性式NC(CH2)4CN
分子量108.14
CAS登録番号111-69-3
形状無色液体(常温)
密度0.97 g/cm3, 液体
融点1 °C
沸点295 °C
SMILESN#CCCCCC#N

アジポアミド五酸化バナジウムなどを触媒として脱水することで得られる。

アジポニトリルにニッケルなどを触媒として水素を付加することでヘキサメチレンジアミンが得られる。

アジポニトリルの加水分解により、アジピン酸が得られる[6]

6,6-ナイロンの合成中間体として重要な化合物である。

出典

  1. アジポニトリル”. 国際化学物質安全性カード (ICSCs). 国際労働機関 (ILO) および世界保健機関 (WHO) (2018年5月). 2020年2月1日閲覧。 “「国連分類 国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III」”
  2. 毒物及び劇物取締法 (毒劇法) - 毒物劇物の検索”. 国立医薬品食品衛生研究所 (NIHS). 2020年2月1日閲覧。 “「官報公示名: 有機シアン化合物」「化学物質(例): アジポニトリル」「CAS: 111-69-3」「分類: 劇物」「規定: 指32」”
  3. 毒物及び劇物指定令(昭和四十年政令第二号)第2条: 劇物”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2019年6月19日). 2020年2月1日閲覧。 “令和元年政令第三十一号改正、2019年7月1日施行分”
  4. 製品安全データシート アジポニトリル”. 職場のあんぜんサイト. 厚生労働省 (2010年3月31日). 2020年2月1日閲覧。 “「適用法令 毒物及び劇物取締法: 劇物(指定令第2条)(政令番号:32)」「適用法令 消防法: 第4類引火性液体、第三石油類非水溶性液体(法第2条第7項危険物別表第1)」”
  5. 消防法(昭和二十三年法律第百八十六号)別表第一”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2018年6月27日). 2020年2月1日閲覧。 “平成三十年法律第六十七号改正、2019年7月1日施行分”
  6. Whyman, Robin『有機金属と触媒 -工業プロセスへの展開』碇屋隆雄・山田徹訳、化学同人、2003年。ISBN 978-4759809480。
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